スーパー耐久シリーズ第5戦鈴鹿は21日、決勝レース1が行われたが、10周終了時点で発生したクラッシュとコース上のオイル処理のため、レースは赤旗終了となった。

 WTCC世界ツーリングカー選手権の併催レースとして開催されているスーパー耐久鈴鹿。1レース1時間×2レースというスプリントフォーマットで開催されることもあり、第1レース序盤から激しいバトルが展開されることになる。迎えたスタートでは、GT3クラスのトップこそ1号車PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が守るものの、3番グリッドからスタートした28号車PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が24号車スリーボンド 日産自動車大学校GT-Rを1コーナーでパス。一気にPETRONAS SLSの2台がリードを広げにかかる。

 その後方では各クラスでも激しいレースが展開されることに。ST1クラスではFaust Racingの9号車BMW Z4と3号車ENDLESS・ADVAN・380RS-C、51号車DIAMANGO BMW Z4のバトルが、またST4クラスでは3〜4台が巻き込まれるクラッシュも発生。ST5クラスでは先頭を走っていたBRP☆HYPER ECU C72制動屋J'sフィットと、その後方からのヴィッツ、デミオによる争いが展開された。

 GT3クラスでは、2台のPETRONS SLSがリードを広げていくものの、スタートから8周を経過したところで、スタート違反により28号車PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3にドライブスルーペナルティが課されてしまう。かろうじてペナルティを消化しても24号車GT-Rの前でコースに復帰した28号車だが、その差はわずかに縮まっていく。

 直後、トップの1号車PETRONAS SLSが11周目に突入したところで、ST3クラスの35号車assetテクノZ33が1〜2コーナーで突如オイルを撒いてしまう形でコースアウト。このオイルに乗ってしまい、直後を走っていた70号車Olive SPA+KOTA RACINGのNSX、63号車レイジュンZ33リールをはじめ、多くのマシンが相次いで1〜2コーナーでコースアウト。特に63号車をドライブしていたOSAMUは激しくバリアにクラッシュしてしまい、救急車が出動することに。また、オイル処理の必要もあったため、レースは赤旗中断となった。

 ほぼ減速しないままタイヤバリアに突っ込んだOSAMUはマシンから自力で下りられず、救急車に乗せられた後、ドクターヘリで病院に搬送されることに。OSAMUの容態が心配されている。

 その後、コース上ではオフィシャルにより懸命のオイル処理が行われたものの、1〜2コーナーから逆バンク周辺までオイルが出てしまっていることもあり、そのまま第1レースは中止に、第2レースもオフィシャルの決断を待つこととなった。

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