スーパーGT第6戦『ポッカGTサマースペシャル』はノックダウン型式の予選が行われ、KRAFT SC430が激しいアタック合戦を制しポールポジションを獲得した。2番手にはHASEMI TOMICA EBBRO GT-Rがつけている。GT300クラスはtriple a ムルシェ RG-1がポールポジションを獲得した。
セッション1:
夏の午後らしい空の下迎えた午後のノックダウン予選。14時間40分から、30分間の混走と10分ずつのクラスごとの占有走行で構成されるセッション1が行われた。ほとんどの陣営がまずは“エース”が走り、その後もうひとりのドライバーが予選通過基準タイムを通過する展開となる。
順調に推移してきた混走の30分間だが、残りわずかのところでデビュー戦のR&D SPORT LEGACY B4がヘアピンを立ち上がった瞬間、マシンから白煙が上がってしまう。ドライブしていた密山祥吾はコースサイドにマシンを止めるが、マシンから発火していたようで消火のために赤旗が提示されてしまう。
赤旗再開後、3分ほど混走時間が設けられたが走行するマシンは少なく、すぐにGT300の10分間の走行がスタートする。開始直後はノックダウン圏内だった初音ミク Studie GLAD BMW Z4は、再び番場琢のドライブで一気に11番手にジャンプアップしノックダウン圏内を脱出しサーキットを盛り上げた。一方、ここでノックダウンとなったのは、avex apr COROLLA Axio、FieLDS BOMEX 320R、R&D SPORT LEGACY B4、BOMEX LIAN BOXSTER、J-TRUST F-PROおーとキット ポルシェの5台となった。
続くGT500クラスの占有走行は、タイムアタックの応酬となり最後までまったく目が離せない展開となる。熾烈なアタック合戦の末セッション1で脱落となったのはDUNLOP SARD SC430、KEIHIN NSXの2台となった。
セッション2:
続いて行われたセッション2。GT300の10分間では、セッション1ほどの激しいアタック合戦は見られず、マッハGOGOGO車検320Rマッハ号、アップル・K-one・紫電、初音ミク Studie GLAD BMW Z4、giraffaガイヤルドRG-3、エスロードMOLA Z、JIMGAINER ADVAN F360というメンバーが脱落となってしまう。
GT500クラスは、多くのチームが通常スーパーラップでアタックを担うドライバーをこのセッション2に投入する。チェッカー間際に熾烈なアタック合戦が繰り広げられるが、RAYBRIG NSX、HIS ADVAN KONDO GT-R、IMPULカルソニックGT-R、MOTUL AUTECH GT-Rの4台がこのセッション2で脱落となった。
セッション3:
ポールポジションが決まるセッション3。まずはGT300クラスの走行だ。終盤、こちらも激しいトップ争いが展開されるが、ここで山西康司のドライブでポールポジションを獲得したのがtriple a ムルシェ RG-1。この週末ずっと好調だったダイシン アドバン Ferrariを上回り、2007年第3戦富士でのアクティオ ムルシェRG-1以来となるポールポジションを獲得した。なお、3番手にもJIMGAINER ADVAN F430が入り、イタリア車がトップ3を独占する結果となっている。
続くGT500クラス。ラルフ・ファーマン駆るARTA NSXのアタックを皮切りに一気にアタックが激化するが、ここで大嶋和也のKRAFT SC430が会心の走りを披露。1分55秒台に入れるタイムをマークし、大嶋和也&石浦宏明のふたりにとってGT500での初のポールポジション獲得となった。
2番手は、わずか0.057秒差で前戦のポールシッター、HASEMI TOMICA EBBRO GT-Rが獲得。3番手はENEOS SC430となった。4番手はZENT CERUMO SC430と、SC430がトップ4のうち3台を占める結果となっている。
この後、鈴鹿サーキットでは18時30分からナイトセッションのフリー走行が行われる予定だ。