スーパーGT第9戦もてぎはノックダウン型式の予選2回目が行われ、逆転タイトルを目指すランキング3位のARTA NSXがポールポジションを獲得した。2番手にはPETRONAS TOM'S SC430が並んでいる。GT300クラスはダイシン アドバン Ferrariがポールポジションを獲得した。
●セッション1
気温19度、路面温度26度というコンディション下でスタートしたノックダウン予選。まずはGT300クラスのセッション1がスタートした。このセッションでは17番手以下がノックダウンとなっている。
目まぐるしく入れ替わる順位の中、最終的にトップタイムをマークしたのはダイシン アドバン Ferrari。次いでM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7、ウェッズスポーツIS350というトップ3。チャンピオンを争うマシンはすべてセッション2進出を果たしている。
一方、朝の走行からトップ10を争うタイムをマークしていた初音ミク Studie GLAD BMW Z4はセッション1で19番手に終わり無念のS1敗退。J-TRUST F-PROおうとキット ポルシェ、JIMGAINER ADVAN F360、BOMEX LIAN BOXSTER、FieLDS BOMEX 320R、R&D SPORT LEGACY B4がS1で姿を消している。
次いでスタートしたGT500クラスのセッション1。公式予選1回目で不通過となったKRAFT SC430はこのセッションで走行できず。1台のみがノックダウンされることになるが、目まぐるしく変わるセッションの中で1000分の1秒及ばずノックダウンとなったのはEPSON NSXとなってしまった。
このセッションのトップはまたもPETRONAS TOM'S SC430。次いでARTA NSX、ENEOS SC430と続くトップ3となった。
●セッション2
1台が残るGT300クラスのセッション2。時間も短くなっており、各車コースオープンとともに一斉にコースへと飛び出していく。チェッカー間際の攻防の中で、ノックダウンとなってしまったのはタイトルを争うアップル・K-one・紫電! トップタイムはまたもダイシン アドバン Ferrariで、UP START タイサンポルシェが2番手だった。
アップル・K-one・紫電以外のタイトル争いを展開するマシンはすべてセッション3に進出を果たしている。
続くGT500のセッション2は8台が残り、4台がここで予選終了となってしまうセッション。チェッカー間際、激しく順位が入れ替わる中、セッション3進出ならずとなってしまったのはKEIHIN NSX、IMPULカルソニックGT-R、RAYBRIG NSX、HIS ADVAN KONDO GT-Rの4台。NSXとGT-Rが2台ずつ姿を消してしまうこととなった。
セッション2のトップはDUNLOP SARD SC430。MOTUL AUTECH GT-R、ARTA NSXと続くトップ3となり、PETRONAS TOM'S SC430は5番手でこのセッションを終えることとなった。
●セッション3
いよいよポールポジションが決するセッション3。GT300クラスは2回、もしくは3回のアタックとなるため、各車コースオープンとともに一気にコースに入っていく。
アタックは2回目でほぼ勝負が決することとなる。トップに立ったのは、この3つのセッションですべてトップとなったダイシン アドバン Ferrari。それに続いたのは、それまで苦しい展開となっていたARTA Garaiya! それに続いてウェッズスポーツIS350、M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が続く展開となった。ランキング3位のJIMGAINER ADVAN F430は8番手となっている。
GT500のセッション3は、外国人ドライバー同士の僅差の争いになる。激しい走りの末、NSXのラストレースに華を添えるポールポジションを獲得してみせたのはラルフ・ファーマン駆るARTA NSX! PETRONAS TOM'S SC430を僅差で抑えてのポール獲得となった。
3番手にはENEOS SC430、4番手にはZENT CERUMO SC430が入り、ランキング首位のMOTUL AUTECH GT-Rは5番手となっている。GT500はランキング3位のARTAがポール、2位のPETRONASが2番手、3位のMOTULが5番手という興味深いグリッドとなっている。