3月2日〜3日の日程で開催されている鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーの中で行われたスーパーフォーミュラのエキジビションレース『Rd.0』は10周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした佐藤琢磨(TEAM無限)が優勝を飾った。
このスーパーフォーミュラRd.0は、開幕戦に先駆けて今季参戦するすべてのマシン、ドライバーが登場し、10周のデモレースを披露するというもの。グリッドは昨年のランキングのリバースグリッドで決められ、チャンピオン中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)が最後尾に。ポールポジションはスポット参戦の琢磨、そしてルーキーなど昨年参戦していないドライバーたちがグリッド前方に並んだ。
迎えたスタートでは、ポールの琢磨が抜群のダッシュでトップに躍り出るが、1周目の130Rで武藤英紀(DOCOMO DANDELION)の後方につけていたリチャード・ブラッドレー(KCMG)がスピンを喫してしまい、コース上にストップし塞ぐ形となってしまった。
その直後につけていた嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset)をはじめ、ブラッドレー車を避けきれなかった松田次生(TEAM IMPUL)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)、平手晃平(Projectμ/cerumo-INGING)、国本雄資(Projectμ/cerumo-INGING)という5台がクラッシュする形となってしまい、レースは即座に赤旗中断。エキジビションレースでは本来あり得ないようなまさかの展開となった。
レースは車両回収を待って、3周のレースで再開。トップの琢磨は2番手につけたロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)、ジェームス・ロシター(PETRONAS TOM'S)の追撃を振り切り優勝を飾った。ちなみに、琢磨にとっては2001年F3マカオGP以来の“優勝”だという。
赤旗の原因となったクラッシュにより6台がリタイア、さらに赤旗再開後も中山友貴(HP REAL RACING)と小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が接触するなど、荒れたエキジビションレースとなった。
※クラッシュの状況について、チームからの指摘があり文章を修正させていただきました。