スーパーGT公式テストは17日、岡山国際サーキットで2日目午前の走行が行われ、KEIHIN HSV-010がこのセッションのトップタイムをマークした。
昨日から岡山国際サーキットで行われているSGT公式合同テストは、2日目も朝から青空が広がる好天気に恵まれた。午前のセッションは午前9時にスタート。多くのファンが改装されたスタンドに陣取り、今シーズンを戦うGTマシンの勇姿を見守った。
コースオープンと同時にマシンが次々とコースインする中、昨日GT300の総合2番手のタイムをマークしていたMUGEN CR-Z GTだけが出走を見送る。実は初日午後のセッション終盤にクラッシュ。パーツが準備できず、今日のテストを見送ることになったという。
また前日は2度のセッションで一度も赤旗が出なかったが、今日はマシントラブルでコース上に停止したり、タイヤバリアに接触する車輌が出るなど、2度の赤旗中断があった。
一方で、安定したコンディションの中、周回を重ねるたびにほとんどのマシンがタイムを更新。その中でKEIHIN HSV-010が開始1時間を待たずしてトップタイムをマーク。前日にENEOS SUSTINA SC430が出したタイムを約コンマ1秒上回る、1分21秒828を叩き出した。
前日同様、このセッションでも終盤にGT300、GT500クラス別の専有走行時間が各10分設けられたが、GT500ではコースイン直後にウイダー モデューロ HSV-010がインフィールドの終盤で突然ストップ。その場でマシンを止めることになった。また、気温・路面温度がスタート開始時よりかなり上昇したこともあり、ベストタイムを更新するマシンは現れず。結局、KEIHIN HSV-010がトップを死守、カルソニックIMPUL GT-R、DENSO KOBELCO SC430が続き、各メーカーがまたもトップ3を分け合った。
GT300では、混走時にZENT Audi R8 LMS ultraがクラストップタイムをマークするも、前日クラス最速だったENDLESS TAISAN PORSCHEのタイムまでは届かず。だが、大半のマシンが前日のチームベストを上回る好タイムを刻み続ける。
そして専有走行に入ると、ENDLESS TAISAN PORSCHEがセッション最速タイムとなる1分28秒157をマークし、トップへ浮上。前日のベストタイムを更新するには至らなかったが、このセッションでもディフェンディングチャンピオンの存在感をアピールした。
2番手のZENT Audi R8 LMS ultraに続いたのは、SUBARU BRZ R&D SPORT。前日同様3番手に着け、安定した走りを見せている。