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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.03.31 17:31
更新日: 2021.03.31 18:08

Mスポーツ・フォードとヒュンダイがWRC“ハイブリッド時代”のプログラム継続を発表

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ラリー/WRC | Mスポーツ・フォードとヒュンダイがWRC“ハイブリッド時代”のプログラム継続を発表

 3月31日、ヒュンダイ・モータースポーツとMスポーツ・フォードは、2022年に開始されるWRC世界ラリー選手権における新しい“ハイブリッド時代”に向け、2024年までのシリーズへの参加を約束したことを正式発表した。また、同日FIA国際自動車連盟はこの2社に加え、トヨタのコミットメントが得られたことを明らかにしている。

 Mスポーツ・フォードとヒュンダイは、現在のWRC最高峰クラスを戦うマニュファクチャラーであり、TOYOTA GAZOO Racing WRTのライバルとなる存在だ。そのWRCは来季から単一ハイブリッドシステムを搭載した“Rally 1(ラリー1)”規定車の採用を決定済み。同選手権は2022年から、少なくとも2024年までハイブリッドカーの時代となる。

 シリーズ通算7回のチャンピオン獲得と61回の優勝、延べ262回の表彰台と1500回以上のステージ優勝を誇る名門Mスポーツは今月、この新規定に対応した車両のテストを開始した旨をSNSでアナウンスしていたが31日、正式にプログラムの継続を発表した。

 また、イギリスに拠点を置くチームは、このコミットメントが20年以上にわたって大きな成功を収めてきた“ブルーオーバル”ことフォードとの関係を強化するものとしている。

「我々のスポーツにとって、時代の流れにのることはつねに重要なことだ。ハイブリッドテクノロジーへの取り組みは、ラリーの未来と、より持続可能な未来に向けたフォードのグローバルな取り組みと一致させるものである」と語るのは、Mスポーツのマネージング・ディレクターを務めるマルコム・ウィルソン。

「生産車ベースのクルマにとって、もっとも厳しいチャンピオンシップであるWRCは、最新のロードカーテクノロジーをテストし、開発を促進させるための完璧なプラットフォームを提供している。この開発は我々のスポーツの関連性と継続に不可欠なものだ」

「それはまたフォードとの成功したパートナーシップの継続にも不可欠であり、WRCにおけるMスポーツの当面の将来を保証するものでもある」

「彼らと緊密に協力しながら2022年もこの成功を継続することを目指し、最新のチャレンジャーの開発はここイギリスと、アメリカの両方でのテストを通じて進められている」

 フォード・パフォーマンスのグローバル・ディレクターであるマーク・ラッシュブルックは次のように付け加えた。

「WRCが(2022年に)純粋な内燃機関のパワートレインからハイブリッドテクノロジーへ移行することは、フォードにとって好都合なタイミングだ」

「当社は、世界中の最新の乗用車と商用車向けにハイブリッド車と電気自動車の技術を開発しており、電動化の未来向け急速に進んでいる」

「来シーズン、ラリー1カーを走らせることでWRCというスリル満点の光景で、このテクノロジーをテストして実証することができるようになる。そこで何ができるのかを見せるのが待ちきれない」

Mスポーツ・フォードは今月からラリー1カーの開発テストをスタートさせている。
Mスポーツ・フォードは今月からラリー1カーの開発テストをスタートさせている。
Mスポーツ・フォードが公開した次世代規定車のティザー画像
Mスポーツ・フォードが公開した次世代規定車のティザー画像

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