6月24日、WRC世界ラリー選手権第6戦ケニアが開幕した。初日のデイ1はSS1のみが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)を筆頭に、カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)、エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)の3選手が上位3つの順位を独占してみせた。また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加している勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)も総合6番手につけている。
WRCイベントとしては2002年を最後にその歴史が途絶えていたサファリ・ラリーが、この2021年に19年ぶりにカレンダー復帰を果たし、WRC第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』として開催のときを迎えた。
ラリーはケニアの首都ナイロビの北西約100kmに位置する、ナイバシャ湖畔に置かれるサービスパークを拠点に展開され、アフリカ大陸の草原を舞台に18本のグラベル(未舗装路)ステージで競技が行われていく。
開幕日前日の23日(水)にはシェイクダウンが実施され、全長5.4kmのテストステージでは前戦イタリアのウイナーであるオジエがベストタイムをマーク。チームメイトのエバンスが0.1秒差で続き、トヨタはワン・ツーで競技前最後の走行を終えている。
迎えた24日(木)はナイロビ中心部のケニヤッタ国際会議場でのセレモニアルスタートに続き、郊外の“カサラニ”で2台のマシンが同時にスタートするスーパーSSが、SS1として有観客で開催された。
全長4.84kmのグラベルステージでの争いでは、ふたたびオジエが速さをみせ一番時計を記録。さらにロバンペラとエバンスが僅差でチームメイトに続いたため、トヨタ勢はワン・ツー・スリーでラリー初日を終えることになった。また、勝田もエンジンストールに見舞われながらも首位と5.6秒差の総合6番手につけた。
「最初のステージでベストタイムを出すことができて良かったが、ダスト(砂埃)が多く大変だった」と語るのは、順調な滑り出しをみせたオジエ。
「いいスタートを切ることができたとは思うが、本当の戦いは明日からだ。昨日のシェイクダウンでも調子は良く、荒れたセクションもあり、実際のステージに近い路面だったのは良かった」
「クルマはいいフィーリングだが、ステージのコンディションがどのようになるのか、どれくらい荒れるのかなど分からないことだらけなので、できる限り頭を使って走らなければならない」