サービスへ戻ると、ビックリする程の静けさ。
ラリー渋滞にハマらない裏ルートで走ってきたので、私が早く到着しすぎたのか……?
この後のサロウ中心部でのセレモニーは13時半スタートと記載されていますが、ふと時計を確認するとすでに14時過ぎ。
時間が押すことはよくあるため、気にせず待っていると、パワーステージを走り終えたドライバーたちが続々と帰ってきて、ホッとする私。
最終日4本のSSすべてで最速タイムを記録し、逆転で3位を手にしたソルドが笑顔で帰還。ワン・スリー・フィニッシュは、チームにとって上々のリザルトでしょう。
続いてヌービルも帰還。祝ってくれるお客さんがいないので、少々寂しいかな。
一連のお祝いを見届け、今度は駆け足でサロウのセレモニアルフィニッシュへ向かいます。
サロウのフィニッシュへたどり着くと、またしても雨が降り始めました。今回は何かと天気に振り回されるイベントです。
ノルウェーからの強力な応援団を率いたオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC)。最終戦は、より力強い走りを期待したいです。
ポディウム近辺には、サービスパークを設置しているテーマパークのマスコットが、わざわざ出張してお客さんにサービス中。お客受けが良いかどうかは……何とも言えません。
本日二度目のシャンパンファイト。狙われそうな位置にいた私も若干浴びてしまいましたが、雨より大歓迎です。
CAVAをシャワーのように浴びているのを横目で見て、「いいなぁ……」と思ってしまったり。
母国ベルギー戦以来の今季2勝目。最終戦も目一杯力を発揮して欲しいです。
WRCポディウムが終われば、今回が最終戦だった、ジュニアカテゴリーの表彰式。今季の優勝ドライバーには、来期用のピレリタイヤ200本と、エントリー用のフォード・フィエスタ1台が景品だったそうです。その他諸々、来シーズンに参戦する際の一部の費用なんかも免除とか……。なかなかの太っ腹!
ジュニアクラスのセレモニーが終わり、ようやくWRCカテゴリー、4位以下の出番。
随分待たされたチャンピオン様。待機時間が長すぎたのか、すっかりマスクでガード。ポディウムフィニッシュじゃないとこんな扱いなんですね。
フィニッシュセレモニーが終盤に差し掛かるころに、ようやく日差しが戻ってきました。
サービスパークには見当たらなかった、オフィシャルグッズのショップは、すべてサロウの中心部に。
ビーチにあるバーには観戦を終えた観客の皆さんたちの姿が。軽い打ち上げですね。
一方の私は、フィニッシュセレモニーが終わると、いつもと同じカフェに駆け込みます。最終日は走りまくって汗びっしょり、相当クタクタだったので「終わったーーーっっ」……の一言しか頭をよぎりません。
私の隣席にはフィニッシュセレモニーを終えた、イタリア人ドライバーとその仲間たち。
皆さんお疲れ様でした。次戦モンツァでお会いしましょう! サルーテ!
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■CHOCO CIDER
愛知県出身。フリーランス・グラフィックデザイナー。
2001年、兄がスバル・インプレッサWRX STIを購入したことがきっかけでWRCの存在を知り、WRCレビュー放送のヘビー視聴者に。初WRC観戦の2004年ラリー・ジャパンをきっかけに英会話の習得を開始。
2008年春、本場のWRC観戦を目的に渡英。ロンドンを拠点に年間4~8戦ヨーロッパラウンドを中心に観戦。2016年の帰国後も一年の半分近くをヨーロッパで過ごしながら、小型ミラーレスカメラSONY α6000とNEX-5Rを片手に年間4~5戦を奔走中。2021年、コロナ禍の影響で休止していた現地観戦を2年ぶりに再開する。
YouTube channel:https://www.youtube.com/channel/UC21tf9kvHs1yGU0pfsgVr6Q