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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.09.23 11:45
更新日: 2023.09.22 22:51

首位独走のトヨタ、タイトル獲得決定を目標に4年ぶり開催のWRCチリに挑む

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ラリー/WRC | 首位独走のトヨタ、タイトル獲得決定を目標に4年ぶり開催のWRCチリに挑む

 9月28日(木)から10月1日(日)にかけて、南米のチリでWRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』が開催される。実に4年ぶりの開催となるこのイベントに、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は3台のトヨタGRヤリス・ラリー1をエントリーさせた。

 3台のトヨタワークスカーには、69号車にカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、33号車にエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、18号車に勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が乗り込む。

■マニュファクチャラー選手権3連覇&ロバンペラの2連覇達成なるか

 2019年5月に初めてWRCイベントとして開催されたラリー・チリは今回、4年ぶりとなるWRCカレンダーへの復帰を果たした。ラリーの舞台となるのは南北に長いチリの中部に位置するビオビオ州。2019年大会と同様に、その州都であるコンセプシオンにサービスパークが置かれることとなる。

 ラリー・チリのステージはグラベル(未舗装路)で、流れるようなコーナーが続く森林地帯の中高速ステージだ。しかし、非常にツイスティなセクションも多く4年前とは構成が大きく異なっていたり、新たに設けられたステージがあったりと、ドライバーたちにとってはチャレンジングなラリーとなりそうだ。

 前戦アクロポリス・ラリー・ギリシャで2023年シーズン3勝目を飾ったロバンペラは、ドライバーズランキング首位の座を守るだけでなく、総合2位フィニッシュを果たした同ランキング2位の僚友エバンスに対するリードを33ポイントに拡大。今季も残すところ3戦となり、ロバンペラの2年連続となるドライバーズタイトル獲得がチリで決定する可能性も浮上している。

 さらにマニュファクチャラー選手権においては、首位のTGR-WRTと2位のヒョンデの差が91ポイントとなっており、この差をチリでさらに13ポイント広げることができれば、TGR-WRTは3年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得することになる。また、ドライバー選手権3位につけているヒョンデのティエリー・ヌービルに対するポイントリードが保たれた場合、今季のタイトルはどちらかのTGR-WRTドライバーが獲得することになる計算だ。

 4年前の大会を振り返ると、当時TGR-WRTのドライバーだったオット・タナク(現Mスポーツ・フォードWRT)がヤリスWRCで勝利をおさめたほか、サポートクラスのWRC2プロではロバンペラが、WRC2では勝田が、それぞれR5車両で優勝を飾った。当時Mスポーツのドライバーを務めていたエバンスも、トップカテゴリーのWRカーを駆って総合4位入賞を果たしている。

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