今回のラリー・チリは9月28日(木)の午前中にシェイクダウンが行われ、ビオビオ県の首府ロス・アンヘレスで現地時間19時から行われるセレモニアルスタートで開幕。この日はSSの走行はなく、翌29日(金)の朝から競技が開始される。その金曜日はサービスパークの南東エリアでデイ1として、ミッドデイサービスを挟みつつ3本のステージを各2回走行する予定だ。デイ1は1本目のステージのみ4年前と一部重なっているものの、進行方向は逆向きとなる。

 一方、30日(土)に行われるデイ2のステージは前回大会とあまり変わらず、サービスパークの南側で3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。3日間で最長の一日となるデイ2のステージ合計距離は154kmに達し、なかには太平洋を見下ろす風光明媚なステージも含まれている。

 ラリー最終日となる10月1日(日)はサービスパークの東側に新設された2本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行し、そのうち最終ステージとなるSS16が“パワーステージ”に指定されている。全16本のステージ合計距離は320.98km。リエゾンを含めた総走行距離は1239.43kmだ。

 南米のイベントに向け「3クルー全員でいい結果を出したい」と意気込みを語るのは、TGR-WRTを率いるヤリ‐マティ・ラトバラ。

「前戦ギリシャでの素晴らしい結果により、すべてのチャンピオンシップで好調を維持しているが、今シーズンはまだ3戦残っている。タイトルを獲得し、最高の結果を出し続けるためには、まだまだやらなくてはならない重要な仕事があるんだ」

「ふたたびチリに戻るのは興味深いことだし、私は2019年大会にこのチームから出走したけど、ギリシャと比べるとはるかにスムーズで高速なグラベルイベントだね。道はフィンランドやウェールズ、ニュージーランドで見られるような特徴をいくつか組み合わせたような感じだ。非常にテクニカルなセクションもあるし、高速で流れるような道もあれば、ひたすら曲がりくねった道もあるといった具合かな」

「きっといいイベントになると思うし、3クルー全員でいい結果を出したいと思っているよ」

2019年にWRC第6戦として開催されたラリー・チリ。マシンはWRカーのトヨタ・ヤリスWRC
2019年に開催されたラリー・チリ。マシンはヤリ-マティ・ラトバラ駆るトヨタ・ヤリスWRCC
2019年にWRC第6戦として開催された前回のラリー・チリ
2019年にWRC第6戦として開催された前回のラリー・チリ
2019年ラリー・チリでWRC2クラス優勝を飾った勝田貴元(右)と前TGRチーム代表のトミ・マキネン
2019年ラリー・チリでWRC2クラス優勝を飾った勝田貴元(右)と前TGRチーム代表のトミ・マキネン

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