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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.12.01 09:38

2024年のル・マン24時間レースで再び“タイヤウォーマー限定解禁”の可能性

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ル・マン/WEC | 2024年のル・マン24時間レースで再び“タイヤウォーマー限定解禁”の可能性

 WEC世界耐久選手権のフレデリック・ルキアンCEOによれば、2024年もWEC最大のイベントであるル・マン24時間レースにおいては、タイヤウォーマーの使用が認められる可能性があるという。ただし、これはまだ決定事項ではない。

 2023年からタイヤーウォーマーが禁止されたWEC。しかしシーズン序盤、とりわけ低温となった第3戦スパでは安全性に関する懸念が噴出したことから、続く第4戦ル・マンでは急遽タイヤウォーマーの使用を認める措置が取られた。

 この対応は1戦限りのものであり、第5戦以降は再びタイヤウォーマーの使用はできなくなった。

 ルキアンは記者団に対し、2024年のル・マンでもタイヤウォーマーが再び導入される可能性がある、と述べた。

「もちろん、ル・マンは特に夜間の気温差の面で非常に特殊なイベントだ」と彼は語った。

「カテゴリーの違いやドライバーのスキルの差もある。GTでレースをしているジェントルマンドライバーと、ハイパーカーとLMP2でレースをしているプロドライバーという、非常に幅が広いものとなっている」

「午前3時にピットレーンを出るとき、そして気温がかなり低い場合、それ(タイヤウォーマーの使用)は有効だ。だがドライバーはこれに慣れる必要があり、それを行うためには我々にも時間が必要だ」

「現時点では、ル・マンに関して決定は下されていない。ただし私が言えるのは、シーズン全体を通してタイヤウォーマーを許可することはない、ということだ。これについては疑いの余地はない」

「ル・マンに関しては非常に特殊なので、何度も話し合い、それが実行可能であることを確認する必要があると言っておく」

 ル・マンのスポーティング・レギュレーションは通常12月中旬までに発表されることを踏まえ、いつ決定を下す必要があるかとの質問に対し、ルキアンはFIA耐久委員会に提出する必要があると述べた。

「これは私ひとりでは決断できない」とルキアン。

「FIA耐久委員会で多くの人々がテーブルを囲み、議論されなければならない決定だ」

「これについて話すのは時期尚早だ」

 2023年のル・マンにおけるタイヤウォーマー復活について、競技者らはさまざまな感情を抱いていたが、ハイパーカークラスのチームはおおむね導入に賛成していた。

2022年のWECのパドックで見られたタイヤウォーマー。ラックにヒーターで熱風を送り込むタイプが主流となっていた
2022年のWECのパドックで見られたタイヤウォーマー。ラックにヒーターで熱風を送り込むタイプが主流となっていた


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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