今季3戦目となるスパ6時間レースに向けて発行された最新のBoPでは、カタールでのプロローグテスト(公式プレシーズンテスト)で試された、時速210キロを超えるとパワーが増減するいわゆる“パワーゲイン”ルールが今週末も使用されないことが確認された。

 トヨタのチームディレクターであるロブ・ロイペンは以前Sportscar365に対し、ハイパーカー・メーカー間のより良いバランスを実現するため、日本のメーカーが2段階システムの導入を熱望していることを示唆していた。

 この状況について意見を求められたフルーリーは、WECレースでのトライアルがなくてもル・マン24時間レースでこのシステムが導入されることを望んでいると述べたが、“疑問符”が残ることを認めた。

「(ル・マンの前に)どこかの段階で、何らかのかたちで導入されると思っていたが、まだ導入されていない」とフルーリーは語った。

「ル・マンで導入されるのを見たいね」

「FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブにとって、マシンのパフォーマンスを調整するための自由度がひとつ増えることになる。ラップタイムを調整することと、スピードプロファイルを調整することは別のことだ」

「それは“レースアビリティ”に影響するものなので、我々だけでなく、このスポーツ全般にとって役立つツールだと思う」

「LMGT3クラスでは今年の初めから使われているので、このシステムはすでに実証済みだ」

WECスパで12kg増もフェラーリの優勢性は「変わらない」とトヨタ技術ボス。ポルシェを加えた接戦を予想
2024年WEC第2戦イモラ6時間レースで優勝したTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース)

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