更新日: 2017.04.20 19:49
ジェームス・ロシター、第2戦以降もWEC参戦へ。GT富士とWECスパ連戦は「許可次第」
WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するバイコレスから第1戦シルバーストンへ参戦したジェームス・ロシターは、6月のル・マン24時間まで、同チームからWECに参戦することとなりそうだ。
当初、バイコレスは2017年のドライバーラインアップとして、オリバー・ウェブとドミニク・クライハイマー、ロバート・クビカの3名を招集していた。
しかし、開幕戦直前になってクビカがチームを離脱。そこで急きょ招集されたのがロシターだった。
また、チームによればロシターは第2戦スパ・フランコルシャン、第3戦ル・マンでもバイコレスをドライブするといい、ロシターは2013年以来となるル・マン参戦を果たすことになる。
「ル・マンには2回しか出たことがないけど、2011年に初めてロータスから出場したときに魅了されてしまった」とロシター。
「2013年を最後に参戦する機会に恵まれなかった。日本で(スーパーフォーミュラとスーパーGTへ参戦していたので)すごく忙しかったんだ」
ロシターは今年もスーパーGTに参戦しており、au TOM’S LC500をドライブしている。そこで気になるのが日程が近いスーパーGT富士とWECスパにどう対処するかということ。TOYOTA GAZOO RacingからWECに参戦する中嶋一貴と国本雄資は、WEC出場のため、スーパーGTを欠場する。
ロシター自身は、スーパーGT富士を戦った後、ベルギーへ移動する準備は整っているといい、WECオーガナイザーからの許可が得られれば出場するという。
「(フリー走行が行われる)金曜日に間に合うよう現地に移動できる。ただ、(事前に行われる)ドライバー登録とドライバーズブリーフィングには出席できないから、そこは(主催者から)許可を得る必要がある」
なお、バイコレスが走らせるENSO CLM P1/01は開幕前の合同テストからトラブルが頻発。第1戦でも序盤からブレーキトラブルでピットに留まったほか、レース中盤にはピットレーンで他車と接触して、リタイアしている。
しかし、ロシターはチームがル・マンまでにマシンの改良を進めると確信していると述べた。バイコレスは今季、AERエンジンからニッサン/ニスモ製3リッターV6ターボエンジン・VRX30Aにスイッチしている。
このニッサン/ニスモ製エンジンは2015年にニッサン/ニスモがワークス体制を敷きル・マン24時間に挑んだ際のマシン、ニッサンGT-R LMニスモに搭載されていたエンジンだ。
「ようやくマシンの開発を本格的に進められるようになった。(今年から搭載する)ニッサンのV6ツインターボエンジンは、僕たちにもっとも必要なものだ。マシンがしっかり動作するようになったからね」
チームはマシンフロント部に装着する新型空力パーツを、第2戦スパへ持ち込む予定だ。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています