マツダモータースポーツに所属しているハリー・ティンクネルは、同チームの運営がヨースト・レーシングからマルチマチック・モータースポーツへと引き継がれたことについて、移行は「とてもにシームレス」に行われたと述べた。
2020年もIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦しているマツダは3月19日、2017年半ばからヨースト・レーシングが担当していた日本メーカーのDPiプログラム運営をマルチマチックが引き継ぐと正式発表した。
カナダのコンストラクターであるマルチマチックはこれまでもマツダのDPiマシン、マツダRT24-Pの開発を含む技術的な能力開発に携わっていたが、今後はチームの運営を全面的に担うことになる。
ジョナサン・ボマリートとコンビを組み55号車マツダで北米シリーズにフル参戦しているティンクネルは、ワークショップの移転を除けばチーム内の変更は最小限であり、エンジニアリングの面はまったく変わっていないと説明した。
「僕が知る限り運営変更によってワークショップが変更になったり、一部のスタッフが変わったくらいで大きな変更はない。エンジニアリングもこれまでと一緒だ」とSportscar365に語ったティンクネル。
「僕たちは今でもマルチマチックのシミュレーターを使っている」
「レースエンジニアとしてリーナ・ゲードと、ヴィンス・リベルトゥッチがいて、データサポートエンジニアはすべてマルチマチックのスタッフだ。そして、エンジン側にはAER(アドバンスド・エンジン・リサーチ)のスタッフがいる」
「トラックで目にするスタッフに大きな変化を感じることはないよ。ただし、新しいショップに移ったことで、その舞台裏では何人かの新しいスタッフが入っていると思う」
「体制の変更自体はとてもシームレスだった。マルチマチックは最初からコンストラクターとしてチームとの関与がとても強く、とくに過去18カ月の間はエンジニアリングの面で非常に大きな存在感をしめしてきた」
「もちろん、ヨーストには素晴らしい人たちがいて、そのうちの何人かはおそらくチームの残るだろう」
「ふたたびレースを戦えるようにいつでも前に進む準備はできていると思うし、レースに勝ってチャンピオンシップを獲得するために、これまでで一番良いポジションにいると思う」