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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.09.06 12:14
更新日: 2020.09.06 12:31

アキュラが1秒差でマツダを下し乱戦を制覇。道見がクラス優勝/IMSAロードアトランタ6時間

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ル・マン/WEC | アキュラが1秒差でマツダを下し乱戦を制覇。道見がクラス優勝/IMSAロードアトランタ6時間

 9月5日、IMSAウェザーテックスポーツカー選手権第6戦がジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロードアトランタで行なわれ、DPiクラスではポールポジションスタートだったアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05(エリオ・カストロネベス/リッキー・テイラー組)が勝利を挙げた。

 バージニアで行なわれた前戦・第5戦はGTLMとGTDクラスのみで争われるイベントだったが、この第6戦はDPiとLMP2クラスも含めた全4クラスが出場するレースとなった。

 本来この週末には、ニューヨーク州ワトキンス・グレンで伝統の6時間レースが行なわれる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によってグレン戦が中止。かわって舞台はロードアトランタへと移り、レース時間はそのまま6時間で争われることとなった。

 長距離戦(ほかはデイトナ24時間、プチ・ル・マン10時間、セブリング12時間)にかけられる「ミシュラン・エンデュランス・カップ」タイトルを冠したレースである点も、グレン戦から引き継がれている。

 4日金曜に行なわれた予選では、7号車アキュラのカストロネベスがポールポジションを獲得。僅差でアクション・エクスプレス・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R(フェリペ・ナッセ/ピポ・デラーニ/フィリペ・アルバカーキ組)のナッセがフロントロウに並んだ。

 3番手は6号車アキュラ(ファン・パブロ・モントーヤ/デーン・キャメロン組)。4番手はマツダ・モータースポーツの77号車マツダRT24-P(オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス/オリビエ・プラ組)が続いたが、77号車はエンジン交換のペナルティにより、DPiクラス最後尾からのスタートとなった。

 土曜日の11時35分にスタートした6時間の決勝レースは、序盤から荒れ模様となる。スタート直後には31号車キャデラックとの接触により6号車アキュラがスピン。ナッセにはドライブスルーペナルティが課せられる。

 また、ポールスタートだった7号車アキュラのカストロネベスは、最初のピットインにおけるピットレーンスピード違反ならびにピット出口の赤信号無視により、ドライブスルーと60秒のストップ&ゴーという2度にわたるペナルティを受け、1ラップダウンとなってしまう。

 これらの結果、最初の1時間をリードしたのはウェイン・テイラー・レーシング10号車キャデラックDPi-V.R(レンガー・バン・デル・ザンデ/ライアン・ブリスコー組)のバン・デル・ザンデとなった。

 10号車キャデラックはその後もレース前半のほとんどをリードしたが、レースの折り返し点を前にブリスコーがパンクチャーに見舞われ、ピットで数分をロスすることとなってしまう。

 この結果、オープニングラップでスピンを喫しながらも大きなダメージを避けることができていた6号車アキュラが、3時間経過時点でのリーダーとなった。

 以下、2番手には77号車マツダ、3番手には31号車キャデラック、4番手は55号車マツダ(ジョナサン・ボマリト/ハリー・ティンクネル/ライアン・ハンター・レイ組)と続く。ハーフウェイを迎えても8台のDPiマシン中7台がリードラップ内で争う混戦模様が続く。

 4時間目にはレースをリードするに至った77号車マツダだったが、ブレーキにトラブルを抱えて優勝争いから脱落。開始5時間が過ぎてもトップ6台が40秒以内に入るという展開を見せるなか、7号車が前線に復帰したアキュラ勢がワン・ツー態勢を築いていく。

 だがアキュラ6号車のモントーヤは、ピット入口で10号車キャデラックのブリスコーと接触。これによって両車はダメージを負い、ブリスコーにはドライブスルー・ペナルティが与えられた。

 さらにモントーヤはGTDクラスのフェラーリと接触し、レースを終えてしまう。このアクシデントによりフルコースイエローが導入され、レースは残り2周で再開されることとなった。

 カストロネベスは55号車マツダのティンクネルを押さえ込み、0秒983差でフィニッシュラインへ逃げ切った。カストロネベスとテイラーは、前戦ロードアメリカから連勝、今季はじめて、2勝を挙げたコンビとなった。

 2位に55号車マツダ、3位に31号車キャデラックが続き、5位でフィニッシュした10号車キャデラックのバン・デル・ザンデとブリスコーが、チャンピオンシップにおけるリードを保っている。

ロードアトランタ6時間レースで優勝を挙げたアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05エリオ・カストロネベス/リッキー・テイラー組
ロードアトランタ6時間レースで優勝を挙げたアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05エリオ・カストロネベス/リッキー・テイラー組

2位に入ったマツダ・モータースポーツの55号車マツダRT24-P
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3位となったウェーレン・エンジニアリング・レーシング31号車キャデラックDPi
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