タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームのワークスドライバーとしてドイツのメーカーと契約したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、JOTAがWEC世界耐久選手権で『ポルシェ963』の走行を開始する来年に向けて、彼らと引き続き一緒に仕事をすることを「プッシュ」しているという。
現在JOTAに所属し、ロベルト・ゴンザレス、ウィル・スティーブンスとチームを組みWEC LMP2のランキングトップを走るダ・コスタは、来シーズン、ハーツの支援を受けるポルシェLMDhでトッププロトタイプクラスに移行するために、この英国チームとの関係を継続することを希望している。
今週初め、ダ・コスタは2023年のABB FIAフォーミュラE世界選手権を戦うポルシェ・ファクトリードライバーのひとりとして、DSテチーターから移籍しポルシェ陣営に加入することがアナウンスされた。
ポルトガルのエースはフォーミュラEとWECのコミットメントを両立させることに慣れているが、同じ年にポルシェのふたつのファクトリープログラムを組み合わせることは難しいだろうと認めている。
その代わりに、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツや他のLMDhおよびLMHメーカーのファクトリーチームとプライベータープログラムで戦うため、JOTAに留まりたい意向を示している。
「僕の意図しているところは、来年も(フォーミュラEだけでなく)WECにも参加することだ」と彼は言った。
「明らかにふたつの(プログラムの)ファクトリードライバーになることは不可能だと思うし、非常に難しいことだと考えている」
「だから、あそこ(ポルシェ)のファクトリーチームに入ることは不可能だと思うし、そうしたいとも思わない。なぜなら、そうすることでプログラムのひとつを少し妥協する必要があるからだ」
「僕はフォーミュラEで妥協したくない。フォーミュラEはシミュレーターや早めの移動(ほとんどのレースはフライウェイ・ラウンド)など、本当に多くの作業が必要で、アスリートやドライバーに“特別な注意”を必要とする。完全な状態で走るためにそれらが必要不可欠なんだ」