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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.10.30 09:09
更新日: 2022.10.30 09:57

フェラーリ、50年ぶりのル・マン・プロトワークスカー『499P』を正式発表。2023年WECに投入

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ル・マン/WEC | フェラーリ、50年ぶりのル・マン・プロトワークスカー『499P』を正式発表。2023年WECに投入

 2022年10月29日、フェラーリは2023年のWEC世界耐久選手権で予定しているトップレベルのスポーツカーレースへの復帰に先立ち、新しいハイブリッドパワートレインを搭載したル・マン・ハイパーカー『フェラーリ499P』を正式発表した。

 イタリアのメーカーは29日(土)夜、イモラ・サーキットで開催されたイベント『ファイナル・モンディアリ』の中で、このフェラーリ499Pを公開。LMH規定の新型プロトタイプカーはゲストの間を縫ってキャットウォークを進み、ステージ上のターンテーブルでお披露目された。

■3リットルV6ターボ+ハイブリッドを搭載

 マラネロで自社開発されたフェラーリのLMHカーは、半世紀ぶりにル・マン24時間レースのトップカテゴリーに投入されるワークスカーだ。このマシンにはリヤミッドに置かれた3.0リットルV6ターボエンジンと、200kWを発生するフロントアクスルMGUが搭載され、WECのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)で定められた速度域では四輪駆動が可能となる。

 この他、パワートレインの構成要素には900VバッテリーとXトラック製の7速トランスミッションも含まれている。

 車名の“499”は、3000cc近いエンジンの排気量をシリンダー数で割ったもの。末尾に付く“P”はフェラーリのスポーツプロトタイプに伝統的に与えられている呼称だ。

 既報のとおり、フェラーリ・ワークスチームは来季のWEC/ル・マン24時間ハイパーカークラスで計2台の499Pを走らせるが、現在のところドライバーラインアップは明らかにされていない。

「499Pは、WECシリーズでの完全な勝利を目指し、我々が戻ってくることを示すものだ」と語るのは、フェラーリのエグゼクティブ・チェアマンを務めるジョン・エルカン氏。

「私たちがこのプロジェクトにコミットすることを決めたとき、我々は革新と開発の道を歩き始めた。これはレーストラックを、最先端のテクノロジー・ソリューションの境界を押し広げる理想的な場所であると考えている、私たちの伝統に忠実なものだ。そのソリューションはやがて、私たちのロードカーに引き継がれることだろう」

「我々は謙虚にこのチャレンジに入るが、ル・マン24時間レースで20以上の世界耐久選手権タイトルと9回の総合優勝を獲得してきた歴史を意識している」

フェラーリ499Pは50号車と51号車の2台体制で2023年のWECに参戦する
フェラーリ499Pは50号車と51号車の2台体制で2023年のWECに参戦する

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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