BMWワークスドライバーのフィリップ・エングとマルコ・ウィットマンは、先週デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テストを終えたBMW MチームRLLの進歩に楽観的であり、最近の耐久テストの失敗の影響についても問題視していない。
エングとウィットマンはともに、2台のBMW MハイブリッドV8で周回を重ねた6人のドライバーのうちのひとりだった。
BMWは、他の3つのLMDhメーカーと同様に、2日間のテスト中にさまざまな問題に遭遇したが、ウィットマンはその進捗に満足していると述べた。
彼はSportscar365に対し、「僕たちはハッピーになれると思う。僕たちはかなりまともな走行ができたし、周回を重ねることができた」と語った。
「さまざまなプログラムを試し、より長い距離を走ったりタイヤの持続時間を調べたり、そういったことをやっている」
「(トラブルの発生については)正直なところ、ゼロからクルマを作ったのだから、それは当たり前のことだと思う」と述べた元DTMドイツ・ツーリングカー選手権王者。
「ハイブリッドシステムで新しい時代に入るということは、僕たち全員にとって新しいことだ。このような新しいプロジェクトでは、ときには非常に良いテストができ、ときにはダウンタイムやトラブルがあったりするのは当たり前のことなんだ」
「それはごく普通のことであり心配するようなことではないと思う」
「結局、ロレックス24(デイトナ24時間)では、もっともミスの少ない者が優勝することになるだろうから、いまはそれが重要な目標だ。僕たちは先日のテストで宿題に取り組んだが、24時間まではまだその作業が続いていく」
ウィットマンは、テスト最終日に合流したエングと、新たに組み立てられたばかりの24号車BMW MハイブリッドV8のドライブを分担した。
「フィリップ(・エング)が最初の数周を走り、それから僕が飛び乗った。すべて順調だったよ」とウィットマン。
エングは「2台のマシンがあった。レースカーとテストカーがあったんだ」と付け加えた。
「テストカーはとても良い走行距離をマークできたし、僕らにとってはちょうど最後のピースを取り付けるところだった」
「僕たちはシェイクダウンをして、その後いい走りをした。複雑なクルマなので本当に驚いたと言わざるを得ないが、組み立てられたあと最初の走行で機能したんだ」
BMWのテストプログラムは、セブリング・インターナショナル・レースウェイで予定されていた24時間耐久テストが、MGU関連のギアボックス問題やエンジントラブルなどの機械的問題により短縮され、大きな打撃を受けていた。
しかし、どちらのドライバーもこのテストが中断されたことによるトラックタイムの不足を軽く考えている。