IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2023シーズンが、アメリカ・フロリダ州に位置するデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで1月28〜29日に決勝が行われるデイトナ24時間レース(ロレックス24・アット・デイトナ)で開幕する。
2023シーズンは、IMSAに大きな変革がもたらされる年だ。
WEC世界耐久選手権と共通となるLMDh規定が導入され、往年のクラス名である『GTP』がトップカテゴリーに復活、ポルシェ、アキュラ、BMW、キャデラックの新型LMDh車両がデビューを飾る。また、GTカテゴリーではポルシェ911 GT3 R、フェラーリ296 GT3という注目の新型GT3車両が正式デビューを迎えることとなる。
すでに公式テスト、および決勝グリッドを決定するための予選が1月20〜22日に行われており、予選でトップタイムをマークしたメイヤー・シャンク・レーシングの60号車アキュラARX-06が決勝のポールポジションスタートを決めている(※正式なスターティンググリッドは28日現地時間11時に発表される)。
また、日本人ドライバーとしては金丸ユウがLMP3クラスのファストMDレーシング/デュケインD08・ニッサンでデイトナデビューを飾る。
金丸ユウ/アントニオ・セラバッレ/ニック・ボウレ/ジェームス・バンセ
以下、レースウイークのタイムスケジュールや日本におけるTV放送、最新のエントリーリストやデイトナでの追加レギュレーションなどをまとめておこう。
なお、2023年はスタート前日の金曜夜に、GTPのみ参加の20分間のプラクティス5のセッションが追加されている。
また、規則の面ではタイヤのセット数などが変更になっているほか、GTDプロクラスの最低運転時間が昨年の4時間30分から2時間へと短縮されており、この規則変更に対応して参戦クラスを変更したチームもある。
■第61回デイトナ24時間レース スケジュール(決勝レースウイーク)
※カッコ内は日本時間。日本からの時差は−14時間
※ウェザーテック・スポーツカー選手権のスケジュールのみ記載
・1月26日(木)
11:05〜12:35(翌1:05〜) プラクティス1
15:20〜16:50(翌5:20〜) プラクティス2(GTD/LMP3/LMP2)
15:35〜17:05(翌5:35〜) プラクティス2(GTDプロ/GTP)
19:15〜21:00(翌9:15〜) プラクティス3
・1月27日(金)
11:20〜12:20(翌1:20〜) プラクティス4
18:25〜18:45(翌8:25〜) プラクティス5(GTPのみ)
・1月28日(土)
13:40(翌3:40) レーススタート
・1月29日(日)
13:40(翌3:40) レースフィニッシュ
■開催コース
デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ(アメリカ・フロリダ州デイトナビーチ)
1周:3.56マイル(オーバル+ロードコース)
■TV放送
・J SPORTS 2 & J SPORTSオンデマンド
【Part1 スタート】29日3:30〜10:00
【Part2 ゴール】30日0:00〜5:00
・J SPORTS オンデマンド限定
【英語コメンタリー版Part1】29日10:00〜18:00
【英語コメンタリー版Part2】29日18:00〜24:00
■特別(追加)規則
デイトナ24時間レースにおいて、通常の規則に追加される主なスポーティング規則は、以下のとおり。
・タイヤセット数
GTP:21セット(予選+レース)
LMP2:23セット(予選+レース)
LMP3:31セット
GTDプロ:31セット
GTD:31セット
・最低運転時間
GTP/GTDプロ:2時間
LMP2/LMP3/GTD:4時間30分
・最大運転時間
全クラス:最大13時間。また、連続する6時間のうち4時間を超えてはならない
・ピットストップ義務付け(LMP3のみ)
最初の22時間のうち1度、最低4分間のピットストップを義務付け(アンダー・グリーンまたはFCY時)