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投稿日: 2022.04.10 09:48
更新日: 2022.04.11 13:33

「Q1突破は奇跡」「いかんせんセクター3が遅い」「体力的に余裕はない」etc.【SF Mix Voices 第1戦決勝】

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スーパーフォーミュラ | 「Q1突破は奇跡」「いかんせんセクター3が遅い」「体力的に余裕はない」etc.【SF Mix Voices 第1戦決勝】

 今季、全日本スーパーフォーミュラ選手権のセッション後に設けられている“メディア・ミックスゾーン”。設定された時間に全ドライバーが1箇所に集まり、同時にメディア対応を行うという、F1やWECなど海外レースではおなじみの取り組みだが、このコーナーではそこで聞けたドライバーたちの“声”を、可能な限りお伝えする。

 2レース制となった第1・2戦の週末は、土日それぞれの決勝後、このミックスゾーンが設けられた。土曜日、第1戦終了後のドライバーのコメントをお届けしよう。また、この日に関してはトラブルに見舞われたドライバーの声は別記事にまとめてあるので、そちらもご参照を。

■宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)予選4番手/決勝5位
 金曜専有走行でのトップタイムから一転、予選ではやや精彩を欠いたように映った宮田。コンディション変化への対応が各陣営のカギとなるなか、宮田にはトラブルも降りかかっていたという。

「Q1でちょっとトラブルを抱えていて、それを突破できたのはちょっと奇跡かなっていうくらい。なので、Q2が本来のパフォーマンスでした。そのQ2の状態でQ1をスタートできていれば、さらにアジャストしてQ2に臨めたかもしれないので、トラブルはもったいなかったですね」

「金曜とは風向きとコンディションがだいぶ変わってしまい、それに合わせ込めずにQ2も決勝も、問題点を引きずってしまった印象です。とくにセクター3では、金曜よりもパフォーマンスが低い印象でした」

「(2レース制について)体力的には、まぁ余裕はないですけど(苦笑)、やるしかないので。そのあたりも含めて、自分の身体もクルマの部分も、今回の経験を次のレースに活かして向上できるようにしたいと思います」

■牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 予選7番手/決勝6位 
 決勝ではミニマムとなる10周でのピットインを選択した牧野は、タイヤマネジントが厳しく、その選択しか戦略がなかったと明かす。

「(決勝距離の)半分までなんて、絶対に行けなかったです。あそこで入らないと、もうズルズルになっていて厳しかったので……。アンダーカット自体は成功して前に出られたのですが、正直あのタイミングで入ったら後半はかなりつらいだろうなと思っていました」

「実際、途中で何度も(1分)25秒台に落ちていますし……(上位は1分24秒台前半)。あの状況でうしろから関口さんと莉朋が後ろから来ましたが、そこで頑張っても何の意味もなかったので、無理せず行かせました」

 予選Q2ではセクター2で全体ベストタイム。一方で、セクター3に悩んでいたという。

「昨日からの変化としては風がかなり強くなりましたよね。それはみんな同じ条件なのですが、そのなかでもちょっと割を食ってしまったと覆っています。予選ではいろいろとセットを試して、いいところも悪いところもあったんですけど、Q2のセクター3は異常に遅かった」

「Q2は(1分)21秒9で7番手だったんですけど、21秒7のグループでの争いまでは見えていた。ただ、(笹原)右京の21秒4という(ポールポジション)タイムは見えなかったので、そういった意味ではまだ足りないかなと思います」

「セクター2はずっと調子がいいのですが、そこだけ速くても意味がないのは分かっているし、そこをキープしながらセクター3も取れたらいいんですけど、いかんせん決勝もセクター3が全然ダメだったもので、どうしたもんかな、と……」

■山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING) 予選17番手/決勝14位
 オフのテストでは復調の兆しを見せていた山本だったが、開幕戦の週末は金曜の専有走行から下位に沈んでしまい、予選ではQ1落ちを喫した。

「ウインターテストは良かったのですが、想像以上に路温(の上昇)に対してクルマの動きが変わってしまい、そこをアジャストしきれませんでした。それに加え、(予選で)路温が下がったのを加味してウォームアップを1周追加したのですが、その割には昨日よりペースを落としてしまい、周回だけ増える形になってしまった。そこを自分で見誤ってしまったのは反省点だと思います」

「決勝のロングランではタイヤを履き替えた直後は良かったのですが、そこから中盤は全然ペースが上げられなかったので、そのあたりに何か見落としている部分があるのではないかと思います」

「まだ(レースが)終わった直後のなので、大湯(都史樹)選手とはまだちゃんと話ができていませんが、基本的にはあまりペースは変わらなさそうでした」

「今年も開幕でピットでのロスがあったので、タラ・レバになってしまいますが、それがなければ彼と同じ位置では走れたかなと思うとちょっと残念ですが、そこも含めて“流れ”もあるのかなと思いますし、幸い明日また1レースあるので今晩また仕切り直して、明日は予選から前に行けるといいなと思います」

■関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)予選8番手/決勝4位
 チームメイトの平川亮(carenex TEAM IMPUL)が優勝。その優勝会見では、星野一義監督が「関口のクルマにはまだアンダーステアが残っていて……」と気を揉む場面も。

「とくに予選一発の方が、(アンダーは)ひどいですね」

「路面が悪いときは、いつも速いんですよ。でも、みんなが走って路面がキレイになってくると、どんんどんアンダーになっていく。だから、路面の変化に比例したタイムアップが、みんなよりも少なくて」

「それは今週の金曜からそうなんですけど、そのまま引きずってQ1、Q2、決勝と、どんどん良くなる路面を追っかけてやっているんですけど、それがうまく行ってないですね」


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