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スーパーGT ニュース

投稿日: 2024.03.25 17:19
更新日: 2024.03.25 17:21

いよいよ開幕戦を迎えるGT300からのステップアップ組。ルーキー名取鉄平と大草りきが語るGT500の手応え

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スーパーGT | いよいよ開幕戦を迎えるGT300からのステップアップ組。ルーキー名取鉄平と大草りきが語るGT500の手応え

 岡山国際サーキットと富士スピードウェイでの公式テストを終え、いよいよ開幕までカウントダウンが始まっている2024年のスーパーGT。今季のGT500クラスは3メーカーのドライバー移籍で話題が多く、そのなかでGT300クラスからステップアップしてGT500デビューを迎えるのが、リアライズコーポレーション ADVAN Zの名取鉄平と、Modulo CIVIC TYPE R-GTの大草りきだ。

 ともに1月のマレーシア・セパンテストを皮切りに、メーカーテストや公式テストで精力的に周回を重ねてきた名取と大草。開幕を前にGT500車両に対する印象、ルーキーイヤーでの課題や意気込みを聞いた。

■スーパーフォーミュラテスト経験を活かす名取鉄平。チャンスをくれた近藤真彦監督に恩返しを

 今季は松田次生とのコンビでリアライズコーポレーション ADVAN Zに乗る名取は「GT500車両だからといって、特別何か変わったことはなく、最初から思ったより苦労せず乗ることができました」と語る。

「セパンで初めてテストをしましたけど、乗り始めからそこまで悪くないレベルにいるなということは確認できました」と続け、GT500車両を乗りこなすという点で苦労していることはなさそうだ。

 改めてGT500車両の印象を聞くと「乗ってみて一番感じたことは、スーパーフォーミュラ・ライツのクルマにフィーリングがすごく似ているなと思います」と名取。

 昨年12月にスーパーフォーミュラのルーキーテストに参加し、ハコ車とフォーミュラカーという違いはあれど、GT500に匹敵するハイパフォーマンスマシンを経験した名取。GT500車両にいち早く慣れることができたのも、その経験が少なからず活きているようだ。

「昨年の12月にスーパーフォーミュラのテストにも参加させていただきました。近藤(真彦)監督の『GT500で少しでも結果を残せるように』という思いで(テスト参加の)ステージを用意してくださったので、本当に感謝しています。また、チャンスをくださったからには、自分も今季の結果を残したいという気持ちは強いです」

名取鉄平(リアライズコーポレーション ADVAN Z)
リアライズコーポレーション ADVAN ZでGT500デビューの名取鉄平

 リアライズコーポレーション ADVAN Zでチームメイトとなる松田については「すごく優しくて、お父さんみたいな感じです」と名取。

「分からないことがあったら1から10まで丁寧に教えてくれます。僕もGT500にステップアップするにあたり、良い環境でやらさせていただいているので、次生さんをはじめニスモさんやチームの皆さんに感謝です」と、改めて各関係者へ感謝の気持ちを述べていた。

 ここまでは良い雰囲気でテストを進められているようだが、レースをするうえでライバルとの戦いは避けて通れないもの。

「現状ではブリヂストンとの差があるので、その部分をチームとヨコハマタイヤさんと協力し、差を詰められるかが大事になると思います」と、ヨコハマタイヤユーザーの名取としては、ライバルメーカーに追いつき、追い越したい気持ちは大きい様子。

 さらにKONDO RACINGとしては、GT500クラスでは2016年のシーズン2勝を最後に勝利から遠ざかっており「チームが8年優勝がない状況です。(もし勝てば)僕も初優勝ですし、次生さんも最多勝がかかっているので、いろいろな意味で今シーズンはどこかで1勝できたらと思います」と名取。

「僕と次生さん、チームとヨコハマタイヤさんで力を合わせることができれば、必ず結果はついてくると思います。着実にポイントを積み重ねていきたいです」と意気込んだ。

リアライズコーポレーション ADVAN Z
2024スーパーGT富士公式テスト リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)

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