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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.10.11 21:30
更新日: 2020.10.30 13:44

HOPPY team TSUCHIYA 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート

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スーパーGT | HOPPY team TSUCHIYA 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート

HOPPY team TSUCHIYA

レース結果報告書
2020 SUPER GT Rd.5
富士スピードウェイ

■日時 2020年10月3〜4日
■車両名 HOPPY Porsche
■場所 富士スピードウェイ
■ゼッケン 25
■監督 土屋武士
■ドライバー 松井孝允/佐藤公哉
■チーム HOPPY team TSUCHIYA
■リザルト 予選10位/決勝11位

ボクはフォーミュラカーになった!?

 こんにちは。ボクはホピ輔(本名HOPPY Porsche)です。ボクがスーパーGT第5戦富士のレースレポートをお届けします。10月3日土曜日公式練習……の前、2日金曜日からボクの“戦い”は始まっていました。

 もちろん金曜日には走行はありません。搬入日です。いつものようにピット設営が終わって、トランスポーターから降ろされたボクがピットに収まり、メカさんが暖機を始めたら、なんかボクの調子がおかしい。エンジンが突然、ストンと止まってしまうのです。工場では元気だったのに本番を前にどうしたんだろう(汗)。

 ドイツ本国と連絡を取り合いながらトラブルシュートしていくのですけど、なかなか原因にたどりつきません。遠隔で確認しながらの作業で時間がどんどん経過して、これはエンジン交換しかないと結論に達したのは午前1時。エンジンを載せ替えたら、アライメントも取り直しになるし、メカの皆さんは走る前なのに完全な徹夜。本当にごめんなさい。

 いきなり想定外の作業で予定が大きく狂ってしまいましたが、走らせることについて今回こそは初志貫徹、立てた計画通りに進めると土屋武士監督は決めていました。

「今回こそ」と言うのには理由があります。前戦もてぎの前に第3戦鈴鹿決勝で発見したセットアップの方向性をスポーツ走行で確認。その流れで松井孝允くんを軸にしてもてぎのレースに臨もうとしたのですが、予選2番手の好位置を確保したことで確実にリザルトを残したいという気持ちに武士監督自身が駆られて、予定を変更してポルシェに慣れている佐藤公哉くんにウォームアップのセットアップ確認を任せて、スタートも公哉くんに変更。

 どちらかと言えばコンサバな方向にいったことで、その結果生じたわずかなズレが最終的に大きく響き8位に終わっていました。ボクにはよくわからないけど、気持ちが守りに入ったりしたり、人間には微妙な気持ちの変化が流れを左右することがあるんですね。

「もてぎのあと孝允とは、じっくり話をしたんだ。その話の中身は深過ぎるので置いておくとして、もてぎでは悪循環になぜはまってしまったのか、その理由を説明して理解してもらうことができたと思う。その上で、改めて孝允に公式練習のスタートでのセットアップを任せて、公哉がその煮詰めを担当。Q1は孝允、Q2は公哉、スタートも孝允と決めていた。なおかつ公式練習はコンサバにならずに、エンジニアが試したいことをどんどんやっていく方針で臨んだ」(武士監督)

 テスト走行の機会がないから、公式練習もボクをセットアップする方向性を探る時間に使わないとトップには追いつかないと武士監督は考えていたみたいです。でも、それって、ドライバーにとっては、けっこう大変なことだと想像がつきます。スーパーGTだとふたりのドライバーで走行時間をシェアするから、セットアップがどんどん変わっていくとなると、自分が乗った時とは、予選本番で全然違うクルマになっている可能性もあります。

「そうなんだ。今回その点ですごく孝允がいい仕事をしてくれた。孝允が公式練習の最初で示した方向性はちょっと違っていて、公哉が乗ってから元に戻して、予選に向けてはその方向で、もともとやりたかったことを全部突っ込んだ。確認もしていないし、バランスは厳しいかもしれないけどやってしまえと(笑)。すごく難しいクルマになったと思うけど孝允はQ1を突破してくれた。相変わらずストレートはすごく遅いのにね」(武士監督)


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