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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.11.12 14:38
更新日: 2021.11.12 14:39

#31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第7戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | #31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第7戦もてぎ レースレポート

2021 AUTOBACS SUPERGT
ROUND7 ツインリンクもてぎ
開催地:ツインリンクもてぎ(栃木県)/4.801km

11月6日(予選)
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客数:6,100人

11月7日(決勝)
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客数:12,000人

BoPの変更で、ポール・トゥ・ウィンの次戦は、最下位を争う羽目に……

 全8戦で競われる、国内最高峰レースのスーパーGTに、aprはTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV(ZVW52)の2台体制で挑み、『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』を3年目のコンビとなる、嵯峨宏紀選手と中山友貴選手に託す。タイヤは信頼と実績のブリヂストンを使用する。

 ツインリンクもてぎを舞台とするシリーズ第7戦は、サクセスウェイトが半減されるレースでもある。これまでは獲得したポイントの3倍となるウェイトを追加しなくてはならなかったが、今回は1.5倍で済むからだ。そのサクセスウェイトを、今年初めて『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は搭載することとなった。

 言うまでもなく前回のオートポリスで優勝を飾ったからだ。FRに改められたプリウスにとって2年目にして初、中山にとってもチーム加入後初めての勝利でもあり、チームと嵯峨にとっては、実に5年ぶりだっただけに、喜びはひとしお。長い間重ねていた苦労、そしてメイク&トライが、ようやく報われることとなった。

 ポール・トゥ・ウィンでポイントフルマークとしたため、一気に32kg積むこととなり、むしろ厳しさは増した格好ではあるが、引き続きの快進撃を大いに期待したいところである。

公式練習 11月6日(土)9:25〜11:10

 オートポリスで飾った5年ぶりの優勝の喜びの余韻に浸る間もなく、衝撃の通告がもたらされた。BoPは当初、第6戦と同じとされていたのに、急きょリストリクター径が再び昨年サイズの30.27mm×2から菅生戦までの29.27mm×2にサイズダウン。また菅生戦と比較して最低重量も30kg増やされた上に、サクセスウェイトを32kg積まなくてはならないとなれば、もはや喜びなど、どこへやら。例年なら、この時期のもてぎは寒さが厳しいほどなのだが、そんな印象は微塵にもなし。

 むしろ爽やかさを感じるコンディンションからレースウィークはスタートした。先の理由から、厳しい戦いになるのは、もう承知の上。とにかくやるしかない。そんな複雑な心境で公式練習に臨むこととなった。ちなみに開始時の気温は13度、路面温度は23度。これが時間の経過とともに上がっていき、最終的には26度、31度まで上がっていた。

 2戦ぶりに『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』を最初に中山選手がドライブすることとなり、今回もすぐピットに戻ることなく、走行開始から連続して周回が重ねられる。早々と1分47秒台を叩き出す車両が現れる中、中山選手をもってしても1分49秒台に乗せるのがやっと。変更されたBoPの影響が、予想以上に大きいのが明らかになる。結論から言えば、燃料を軽くした予選想定セットであっても1分48秒358を記すに留まり、公式練習の順位は26番手だった。

 1時間半経過したところで、嵯峨選手にバトンタッチ。オートポリスでは驚速タイムを記録したのは夢だったのかと思われるぐらい、嵯峨選手も明らかにスピードを欠いており、1分48秒886を出すのが精いっぱいだった。その後に行われたFCYテストも嵯峨選手がフル活用して、あの手この手を尽くすも、打開策はまったく得られぬまま、午前のセッションを終えざるを得なかった。

公式予選Q1 11月6日(土)14:38〜14:48

 公式予選のQ1に『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』はA組での走行となり、今回の担当は嵯峨選手。

 なお、気温は18度、路面温度は29度と、公式練習とほとんど変わらず、高めのコンディションとなっていた。厳しい状況を打破しようと、あらかじめアタックは計測2周目からと決まっていたが、コンディションが少しでも良くなるであろう後半に狙いを定め、アウトインの後、5分間経過したところで再度ピットを離れることに。ワンアタックをノーミスで、完璧に決めたはずの嵯峨選手ではあったが、それでも記されたタイムは1分48秒431でA組の最下位に……。

 中山選手にバトンを渡すことなく、ここで公式練習は終了。決勝レースに『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は、28番手で臨むこととなった。

■予選後コメント
嵯峨宏紀選手

「普通にノーミスでアタックして、そのタイムです。むしろオートポリスのアタックより良かったぐらいなのに予選最後尾。前回はまわりがフルウェイトで、我々がノーウェイトだったので、確かに条件は良かったです。ところが今回はまわりの皆さんがウェイト半分になって、僕らは積んだし……。その上、性能調整の変更でリストリクターは絞られ、さらにサクセスウェイト32kgとなれば、こういう結果になっても仕方ないと思います。菅生戦と比較して112kgも重い状態は想像以上でした。車はオートポリスから2週間しか経っていませんから、トラブルもなく問題は無かったです。自分のやれることはやりました」

中山友貴選手

「性能調整が変わっているので、練習時の印象としてパワー感がなく重さもあって、スピード的にも全く足りないという感じでした。今年の初めから、昨年よりもリストリクターは小さくなり劣勢であったのに、今回はそれ以上の調整では術無しです。予選も嵯峨選手が頑張ってくれましたが、かなり予想通り厳しい予選になりました。言っても変わらないので、明日は後方からなので、少しでも追い上げられるよう頑張ります」

金曽裕人監督

「性能調整の変更で、過去一番の厳しい内容から、いきなりレスアドバンテージ状態なのは間違いない。実際、嵯峨選手のアタックも何もミスなく、車のセットアップもミスなく、ブリヂストンさんも相変わらずいいタイヤ持ってきてくれ、ハイブリッドのパフォーマンスも完璧であるのに、あの結果しか残せないっていうのが現状です。なんというか、喪失感満載みたいな感じ。なので、明日のレースは捨て身で、やれることはすべてやります。来年につながることを何かやってみようと思っています。僕は前向きです!ただでは起き上がりませんよ!!」

■決勝レース(63周)11月7日(日)13:00〜


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