■決勝
■ウォームアップ走行
4日(日)ピットウォークでは『コベルコ神戸スティーラーズ』山本幸輝選手と北出卓也選手の出演。ミニラグビーボールやシールを配布し、関口、中山、脇阪監督とともにサーキットを盛大に盛り上げた。
その後、12時から開始された20分間のウォームアップ走行は気温27度/路面温度38度の晴れ。DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、中山が決勝セットの確認のため4周走行して関口と交代。
途中、トップタイムを叩き出すなど好調さを維持。ウォームアップはトータル11周を走行。6周目に関口のマークした1分49秒027でトップタイムをマークした。
■決勝レース
第1スティント/第2スティント:関口がダブルスティント敢行もまさかの接触に
4日(日)13時30分決勝スタート時点は気温28度/路面温度41度の初夏の暑さを感じるコンディション。三重県警のパレードラン、フォーメーションラップの後、450kmのレースが整然とスタートが切られた。
5番グリッドからスタートしたDENSO KOBELCO SARD GR Supraを駆る関口は、5位のポジションをキープしながらトップと10秒差以内を快走。
途中FCYからのSC導入でタイヤが冷えてしまい、リスタート後の14周目のヘアピンで16号車にかわされ、その後も思うようにペースが上がらないため、22周を終えてピットイン。
タイヤをフレッシュにしアンダーカットとダブルスティント敢行で形勢逆転を試みた。しかし、そのアウトラップの23周目のヘアピンで後方からきた64号車に右側面を接触されてしまう不運なアクシデントが発生。
スピンを喫したがコース上で何とか留まり、その後、戦列に復帰したが大きく順位を落としてしまう。また接触により、フロントカウルが浮いてしまい、加えて右サイドの重要なパーツであるバーチカルフィンを失う手負いの状態に。
その後はペースが上がらず、43周を終え中山と交代した。
第3スティント:中山が最後まで維持を見せるも暫定15位で赤旗終了
ステアリングを受け継いだ中山であったが、やはりクルマのダメージが大きくてペースが上げられない状況。不屈の闘志を見せる中山は、最後まで諦めない追い上げを続けていった。
57周目に前をいく64号車に追いつき、抜く直前にシケイン手前にて23号車の大きな事故が発生し、施設も破損。セーフティーカーが導入され、続いて赤旗中断に。
監督がブリーフィングルームに招集され状況説明がなされ、安全防護柵の修復が最大レース時間内に完了する事が見込まれないため、決勝レースはトップが58周完了時点の順位となる15位で赤旗終了となった。
結果に対する控訴が行われたためリザルトは暫定扱いで、GT500クラスの競技結果は控訴結果が確定するまで留保されることになった。
次戦第4戦は、約2カ月のインターバルを経て、8月5日(土)・6日(日)に富士スピードウェイ(静岡県)にて開催される。
■関口雄飛
「決勝まで良い流れできていたので、今回の結果は残念です。コンディションの変化に対応できていなかったのかどうか色々と検証が必要ですが、クルマのフィーリングは戦う毎に良くなってきていたので、次戦までのインターバルでタイヤ選択や作戦を考えて、次の富士こそ表彰台に上がれるように準備していきたいと思います」
「また今回の鈴鹿には大勢のスポンサー様やファンの皆様に熱い応援を頂きました。ありがとうございました。良いレースをお見せできるように引き続き頑張りたいと思いますので、変わらぬ熱い御声援をよろしくお願いいたします」
■中山雄一
「持ち込みからクルマのフィーリングは良く、フリー走行では想定より多くのデータを得ることができました。自信を持って予選に臨み、各コーナーをギリギリまで攻め切ることはできましたが、思い描いたアタックとはならず悔しい結果となりました」
「決勝でもコンディションとタイヤ選択が合わずペースが上がりませんでした。次戦までのインターバルを有意義に使い、課題を一つ一つクリアして、何がなんでも勝利を引き寄せられるようにしたいと思います。引き続き御声援のほど、よろしくお願い申し上げます」
■監督 脇阪寿一
「走り始めからクルマもよく、チームの雰囲気も明るく、よい流れができて進んでいたので決勝でのことは残念でした。振り返れば色々な要因は見つかりますが、何か別の要因も隠れている気がします。検証と対策によって改善していくことの繰り返しですが、着実に成長できていますのでコツコツと地道にやり続けるだけです」
「今回レース中に大きな事故がありましたが全員が無事だったこと、レースの神様に感謝します。松田選手の1日も早い回復を祈ります。結果は暫定で保留中ですが、ファンの皆さんの立場に立ったわかりやすい裁定を頂きますようにと審査委員会にお願いしてきました。またBANDOHのみなさん、おめでとうございました」