結果的に“譲られたポールポジション”だったとはいえ、金曜搬入日時点で「Q1突破は厳しいのでは」と想定するサクセスウエイト(SW)を搭載しながらも、フロントロウ2番手につけていた36号車au TOM’S GR Supraの力走と、同じくポール争いの輪に加わり、最終的にレース後裁定による暫定の逆転勝利を収めた19号車WedsSport ADVAN GR Supraがレースでも結果的にワン・ツーのリザルトに。鈴鹿サーキットでの2023年第3戦は、内容的にもトヨタ陣営のレースだったと言える。

 近年のGT500クラスでは、R35型GT-Rから昨季投入の新型Zと、ニッサン陣営がここ鈴鹿でのレースを牛耳って来た。2020年から2022年まで行われた5回の鈴鹿戦はすべてニッサン陣営が制覇。さらに今季開幕前のメーカー主催オフテストでは、ホンダ陣営のNSX-GTが非公式ながら1分42秒台の驚異的タイムでコースレコードを上回るなど、ライバル勢が鈴鹿で速さを誇示するなか、同じ条件で走行したGRスープラは“苦手意識”を刷り込まれる状況が続いて来た。

 それだけに、前戦勝利で40kgのSWを搭載する36号車を筆頭に、このコースでトヨタ陣営が“戦果を挙げた”ことに、開発陣も手応えと驚きが入り混じる。

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