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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.08.05 23:45
更新日: 2023.08.06 00:00

高星明誠「いい方向に驚いた」Niterra Zが望外の予選4番手。MOTUL Z松田次生も復帰走行に「無事に走れてホッとした」

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スーパーGT | 高星明誠「いい方向に驚いた」Niterra Zが望外の予選4番手。MOTUL Z松田次生も復帰走行に「無事に走れてホッとした」

 スーパーGT第4戦富士スピードウェイ、予選でトップ3は比較的サクセスウエイト(SW)が軽いチームが占めたが、4番手に来たのはランキング2位で58kgのSWを搭載していた3号車Niterra MOTUL Zだった。23号車MOTUL AUTECH Zの松田次生も予選Q1を担当して13番手となったものの決勝重視の戦略だったとのこと。3号車、そして23号車のニスモ陣営それぞれのドライバーに予選について聞いた。

 まずは今回の予選でサプライズとなったのが、ランキング2位の3号車Niterra MOTUL Zの予選4番手だった。予選Q1で6番手タイムをマークしていた高星明誠にとっても意外だったようだ。

「僕らが思っていたよりも、いいポジションが獲れたというのが正直な感想です。占有走行で赤旗になってしまったので、ニュータイヤの感触がわからないまま予選Q1に行ったのですが、その手探りの状態でも6番手で終えられて、『あれっ、速いかも』と感じたのが素直な感触です」と高星。

 3号車は燃料リストリクター制限がかかっており、ストレート速度が厳しい状況だった。

「去年、燃リスが入った時には苦労していて、今年も苦労するだろうと思っていたのですが、エンジン制御面などでニスモが煮詰めてくれたり、チームの方でセットアップ、そしてミシュランタイヤのパフォーマンスがいい形で合わさって、今回のポジションが獲れたのかなと思います」と、トータルパフォーマンスでストレート速度のマイナスを補うことができたようだ。

 3号車にとってはランキングトップの36号車au TOM’S GR Supraが予選14番手と低迷したことから、大きなチャンスとなる。

「もともと、少しでも多くポイントを摂って、ランキングトップの36号車(au TOM’S GR Supra)に近づけるようにと思って来ていたのですけど、予選の位置で決勝を終えられたら、それは大きなポイントになりますし、雨が降ったらもっと上も狙える。明日は貪欲にポイントを取れるようにやっていきたいと思います。36号車の予選の位置(14番手)も、もっと上に来ると予想していたので驚きでしたけど、僕たちのパフォーマンスもいい方向で驚いていますけど、36号車の決勝はまた違うと思いますし、決勝にすべて振って来ているのかもしれないので、予選の結果だけで楽観視はできないなと思います」

 開幕戦の岡山でも見せたミシュランのウエットタイヤの強さがあるが、3号車に取っては日曜の決勝は晴れと雨、どちらがいいのか。

「優勝を狙うのでしたら、僕たちにとっては雨がいいなと思っています(苦笑)。ドライだったとしても、サクセスウエイトを積んでいても今日のようなパフォーマンスを示すことができたことで、周りのチームにとっても脅威を感じてもらえたかなと思うので、ウエットでもドライでも、どちらでもいいかなと思っています」

 今の3号車にはなかなか隙が見当たらなさそうな状況のようだ。

 一方、同じミシュランを装着している23号車MOTUL AUTECH Zは予選Q1を、大怪我から復帰した松田次生が担当。予選13番手に終わったが、もともとモノコック交換をしたことから決勝では5秒ストップのペナルティを受けることが確定しており、予選のポジションよりも決勝でのロングランに特化したようなパッケージだったとのこと。3号車ともタイヤのセレクトが違った模様だ。

2023年スーパーGT第4戦富士スピードウェイ 予選日
怪我から復帰して無事に予選Q1アタックを終えた23号車MOTUL AUTECH Z松田次生

 予選Q1を担当して、復帰走行となった松田次生に感想を聞いた。

「やっぱりすごく楽しいというか、またこの場所に戻って来れたという嬉しさがあります。ただ、走るとタイム差が見えてくるので、やっぱり厳しさもあるなと(苦笑)」

 体の方はひとまず問題なく無事に走行することができたようだ。

「体の痛みもなく無事に走れたので、まずはホッとしています。練習走行、占有走行の時にニュータイヤで走れていなかったのでいきなりのアタックになったのですけど、予選Q1はリハビリを兼ねて、明日はシャシー交換によるピットストップのペナルティがあるので、硬めのタイヤでどこまでいけるのか予選で試しました。その予選でも体は問題なかったです」

 予選後に安堵の表情を見せる次生。

「明日は今日のように晴れてくれるコンディションに合うタイヤですし、雨でも大雨でなければチャンスがあるので、楽しみです」

 予選13番手でランキング3位の23号車、ランキングトップで予選14番手の36号車との順位争いは、下位ながら今回の注目ポイントになる。

 少ない雨量、降ったり止んだりのダンプコンディションでは文字通り、無双状態となるミシュランタイヤとニスモの2台。快晴の予選でも手応え十分の様子から、どんなコンディションでもそれぞれ、決勝では注目のチームになりそうだ。


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