イタリア / ペトロナス・ヤマハSRT /
ゼッケンNo. :21
◆出身:イタリア
◆生年月日: 1994年12月4日
フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)はイタリアのローマ出身のライダー。ライダーだったイタリア人の父リビオと、ブラジル人の母との間に生まれた。1994年生まれの25歳。モルビデリが幼いころ、一家はローマからタヴッリア近郊のペザロに移住している。
モルビデリはイタリアで小排気量レースやスペインでのレースシリーズで経験を積んだ。2011年からはスーパーバイク世界選手権(SBK)と併催のヨーロッパ選手権スーパーストック600に参戦を開始。2013年シーズンにはチャンピオンを獲得する。
2013年シーズン中には、第13戦サンマリノGPでワイルドカードとしてロードレース世界選手権Moto2クラスデビュー。加えてシーズン終盤の2戦に、成績不振のライダーに代わって参戦した。
2014年、バレンティーノ・ロッシ(現モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が設立したイタリア人若手ライダーの育成を目的とする『VR46ライダーズアカデミー』に、モルビデリは初年度から所属している。
モルビデリは2014年シーズン、世界選手権Moto2クラスへフル参戦を開始。2015年シーズンには第10戦インディアポリスGPで3位入賞を果たし、世界選手権における自身初表彰台を獲得する。しかし、トレーニング中に負った怪我により、シーズン後半の4戦を欠場した。
2016年にはEstrella Galicia 0,0 Marc VDSに移籍し、8度の表彰台を獲得してランキング4位。そして2017年シーズン、開幕戦カタールGPで初優勝を飾ると、そこから第3戦アメリカズGPまで3連勝。18戦中8勝を含む12度の表彰台を獲得して、Moto2クラスのチャンピオンに輝いた。
翌2018年シーズン、モルビデリは最高峰クラスに昇格を果たす。チームは引き続きEstrella Galicia 0,0 Marc VDS。当時、同チームはホンダのサテライトチームとしてMotoGPクラスに参戦していた。モルビデリは2018年シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得している。また、この2019年シーズンをもって、Estrella Galicia 0,0 Marc VDSはMotoGPクラスの活動から退いた。
モルビデリは2019年シーズン、ヤマハのサテライトチームとして新たにMotoGPクラスに参戦したペトロナス・ヤマハSRTに移籍。ホンダからヤマハに乗り替えて最高峰クラスを戦った。チームメイトとなった新星ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)のパフォーマンスの影に隠れがちではあるが、モルビデリはコンスタントにトップ5から6でフィニッシュを果たしており、また、予選では4度のフロントロウを獲得している。
2020年シーズンも引き続き、ペトロナス・ヤマハSRTからMotoGPクラスに参戦するモルビデリ。開幕前のカタール公式テストでは、3日間総合2番手の結果で終えている。最高峰クラス3シーズン目を迎えるモルビデリが、どのように存在感を見せるのか。
(TEXT:Eri Ito)
■MotoGP通算戦績
初戦:2018年カタールGP
初ポールポジション:2020年カタルーニャGP
初ファステストラップ:2020年テルエルGP
初表彰台:2020年チェコGP
初勝利:2020年サンマリノGP
優勝:3
2位表彰台:1
3位表彰台:1
表彰台:5
ポールポジション:2
決勝ファステストラップ:1
ワ-ルドチャンピオン:0
■MotoGP:2020年シーズン戦績
出場:14回
優勝:3回
2位:1回
3位:1回
ポールポジション:2回
バイク:ヤマハ
獲得ポイント:158
ランキング:2位