ポールポジション5回、5勝のハミルトンが優勝最有力候補
18歳ストロールは母国ファンの期待に応えられるのか?
モナコの後は北米カナダ・モントリオールへ遠征、2011年から続いてきている。お馴染みのコースは1978年初開催から、基本的に同じユニークなレイアウト。狭いコースを壁ぎりぎりに駆け抜ける高速ストップ&ゴー、エスケープゾーンは少なく、チャレンジングだ。
ここで07年に初のポールポジションから初勝利、昨年までポールポジション5回と5勝の現役最高記録保持者がルイス・ハミルトン。ハンガリーGPとアメリカGPでも5勝、彼の“3大得意コース”のひとつ。
連続するハードブレーキングで研ぎ澄まされた“切れ味”を見せ、ボトムスピードを高くキープしたまま、ベストラインを加速して抜ける。それをミスなく反復していくスキルとメンタルが、ポールポジション5回と5勝に結実──。
モナコGPで苦汁をなめた直後にこの得意コース、セバスチャン・ベッテルに25点差を許したハミルトンが反撃に出るには絶好の場だ。ここも同じソフト系3スペックだがモナコとはコースタイプが異なる。前後タイヤバランスに悩んだ部分をどうマシン調整し、自己修正してくるか。彼にとってはピンチの後のチャンスだ。