■キャッチポイント1
17年マシンの高速化対策としてコースサイドにテック・プロを多数設置、今までチャンピオンたちがクラッシュしてきた最終シケインの形状も変えられた。改修されたクラシックコースの“進化”に注目しよう。
■キャッチポイント2
インディ500帰りのフェルナンド・アロンソ、アメリカだけでなくカナダでも話題の的だ。みっちり2週間オーバルを走りこんだ彼、それによってドライビングに大きな変化があるとは思えないが、壁際コーナリングが見物に(?)、昨年は予選10位、決勝11位。
■キャッチポイント3
1kmを超えるストレートで、昨年バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)は決勝最高速347.4km/h。これより今年は下がるだろうが、予選でポールポジションタイムはどうか。昨年ハミルトン1分12秒812、記録としては04年ラルフ・シューマッハー(ウイリアムズ・BMW)1分12秒275がレコード。
■キャッチポイント4
過去10年(9回)でポール・トゥ・ウイン5回、その4回をハミルトンが占めている。14年初優勝を飾ったダニエル・リカルドは予選6位から。このカナダGPで1勝目を挙げた者は多く、その前08年にロバート・クビカ、07年にハミルトン、さかのぼれば95年にジャン・アレジが……。
■キャッチポイント5
パワーユニット時代になった14年からフェラーリは6位→4位→2位と上昇してきている。最後に勝ったのは04年ミハエル・シューマッハーで、ルーベンス・バリチェロと1-2フィニッシュ。13年ぶりに復活となれば、あらゆるコースでの速さを実証、夏のヨーロッパラウンドに向けて弾みをつけたい。
■キャッチポイント6
最後にもうひとつ。07年にここでマクラーレンのアロンソと争い、スーパーアグリで6位を勝ち獲った佐藤琢磨。心に残るシーンだった。あれから10年が経ち、ふたりはインディ500でチームメイトとなり、先輩の佐藤が栄冠を得た。(このコラムであらためておめでとうと言いたい)。