14年に9位グリッドから2位まで挽回したハミルトン、今年は再現ができなかった。予選3位→8位グリッド降格、これが敗因につながったと言えるだろう。せめて2位タイムを出し切れていれば7位グリッド、結果論になるがスタートからいい展開に持ち込め、スーパーソフトをもっと長く使えて、最終スティントでの反撃力を担保できたはずだ。
Q1をウルトラソフト、Q2はスーパーソフト(スタートタイヤ)、Q3でウルトラソフト。そのアタックで彼らしくなく、何度もリヤがスライドするのをコントロールできなかった。むしろボッタスのアタックラップに粗さがなく、落ち着き感が見てとれた。PP2度目、最初の時とはそこが違う。
終わってみて気づいたこと。タイトル争いの二人ともリードラップが無かった。セーフティカーも出ず、雨も降らず、81分あまりのショートレース。ボッタス平均スピード224.757KMHは今季最速戦、昨年イタリアGPモンツァ237.558KMHに次ぐ。高速テクニカルなレッドブルリンク、17年F1はコース個性を際立たせる――。