初めてTV画面にスタート反応タイムの表示がでた。ボッタス0.201秒、ベッテル0.369秒。客観的にみてこの<0.168秒差>はちょっと驚く。陸上競技ではスタート反応タイムが0.1秒未満だと、フライングになる。医学的な見地から人間の反応力ではありえない数値だからとか。

 FIA判定は「セーフ」。わずかにボッタスのタイヤが動いた件は、スタート監視システムのいわゆる誤差の範囲内ということであった。

 ベッテル自身は“超人的な”彼のスタートに納得いかない様子だったが、今は言動を慎まねばならない立場。FIAをまた刺激するのはまずい。一方ボッタスは「最高のスタート」を強調、勝因に挙げた。

 フロントロウのダッシュとは別に、スタートは相当乱れた。10位サインツが加速せず、真後ろ12位フェルナンド・アロンソがとっさに右いっぱいに避ける。するとその後ろのダニール・クビアトも続いてチームメイトを抜く。彼らの斜め前では6位マックス・フェルスタッペンも失速状態……。

 昔話になるが87年エステルライヒリンク時代はこのストレートがもっと狭く、スタートで2度も事故発生、3度目の正直でやっとレースが始まった。この後、コース幅などが大改修されて今日に至る。

2017年F1第9戦オーストリアGP フェルナンド・アロンソはダニール・クビアトの追突によりリタイア
2017年F1第9戦オーストリアGP フェルナンド・アロンソはダニール・クビアトの追突によりリタイア

 話を戻すと、アロンソの周囲警戒ぶりがOBカメラ映像からよく分かった。何度もヘルメットを右側に向け、絶えず後方をミラー・チェック。1コーナーにターンする瞬間にクビアトの“魚雷攻撃”をうけた。内側から行くしかなかった彼は登り坂で前方視界が限られていた(それは理解できる)。だがオーバースピード、止まれない。アロンソの横にいたフェルスタッペンが第2の被害者、満員のMAX応援団席の真ん前で終わるとは。

本日のレースクイーン

松田蘭まつだらん
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