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F1 ニュース

投稿日: 2017.08.22 10:57
更新日: 2017.08.22 10:58

【今宮純のキャッチポイント】スパ勝利の鍵はセクター2、フェラーリはメルセデス優勢を覆せるか

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F1 | 【今宮純のキャッチポイント】スパ勝利の鍵はセクター2、フェラーリはメルセデス優勢を覆せるか

スパで圧倒的な強さを誇るメルセデスだが、フェラーリのセクター2のパフォーマンス次第で“マッチレース”もあり得る

 サマーブレイクの後はベルギーGP、2009年からスパ・フランコルシャンが“再開幕戦”になっている。50回目を迎えるスパF1、昨年は隣国オランダからの観客が急増、今週は母国ストフェル・バンドーンの初の母国グランプリとあってすでに指定席は完売。超満員が予想される。 

 コースの性格が異なるハンガロリンクとスパ、2009年以降この2戦に連勝した者はダニエル・リカルドだけ。また、ポイントリーダーが“再開幕戦”を勝利したのは15年ルイス・ハミルトン、11&13年セバスチャン・ベッテルの3年となっている(過去8年の勝率約37%)。

 こうした戦績データ(ジンクス!?)を見直すと、気になるのがベッテル。ハンガリーGPに勝ち、202点ポイントリーダーは後半初戦にダッシュできるか。13年レッドブル時代に予選2位から逆転勝利後、5位、12位、6位という結果にとどまっている……。

 15年ハミルトン、16年ロズベルグ、メルセデス勢がポール・トゥ・ウインでスパを駆け抜けた。強力なパワーユニットのアドバンテージを活かし、エアロセッティングをダウンフォースプラス方向にまとめ上げ、長い全開区間と中高速コーナーでの最適バランスを構築。金曜FP1から1-2、ほぼ完ぺきなイニシャルセッティングを決めてくるのが彼らの強みだ。

 この流れからメルセデス優勢と言われているが、今年フェラーリはパワーユニットのハンデを克服しつつあり、メルセデスに似たエアロセッティングをトライできそうだ。シルバーストーンの高速コーナーで抜きん出る速さを見せたフェラーリ、下りコーナーがひしめくセクター2のパフォーマンス次第で“マッチレース”もあり得る。

2016年F1ベルギーGP マックス・フェルスタッペン応援席

 そのセクター2で、昨年の予選最速を記録したのがレッドブルのマックス・フェルスタッペン(47秒560)。ポールポジションのロズベルグを0.264秒も上まわる“コーナリングパワー”を発揮、予選2位を得た。セクター1と3はかなわなくてもセクター2で稼ぎ、0.149秒差まで迫った。F1コース随一のダウンヒル区間には自由席しかないが、昨年同様オランダ人応援団でいっぱいになりそう。レッドブルとしても前傾(レーキ角)セットアップを活かし、高い旋回性能によって勝負したい。

 スパと言えばオー・ルージュが有名だが、キーコーナーを絞り込むならセクター2の左高速“プーオン”とセクター3最後の低速“旧バスストップ・シケイン”も挙げられる。17年最速マシンが駆け抜けるスパ、ほぼ1カ月ぶりにここからリスタート──。

■今宮純が厳選するF1第12戦ベルギーGP 6つの見どころ


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