スペインGPでのアクシデントのあとも、メルセデスはルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが互いに競り合うことに、何らかの制限を課すつもりはないという。

 先週末のレースで、ロズベルグとハミルトンは1周目に接触し、両者ともリタイアを喫した。彼らのコース上での争いは、これまでもしばしば後味の悪さを残してきたが、今回は特に大きな代償を伴うことになった。

 スタート直後のターン1でリードを奪ったチームメイトのロズベルグに対し、ハミルトンはターン3で反撃を仕掛けた。ロズベルグがエンジンのモード選択を誤ってパワーを失ったからだ。これに対して、ロズベルグはターン3出口でポジションを守る動きを見せ、グリーンにタイヤを落としたハミルトンはスピンして、チームメイトのマシンを巻き添えにしてしまった。

 彼らの間で最後に重大な接触があった2014年ベルギーGP以降、メルセデスは「自由な競争」のポリシーを維持してきた。そして、チームボスのトト・ウォルフによれば、スペインでの出来事の後もその方針に変わりはないという。

「2014年のスパ以来、私たちは進歩してきた。チーム内での状況は、あのときとはまったく違う」と、ウォルフは述べた。
「自由に争わせるというアプローチを継続した結果として、このようなことが起きたのは明らかだ。それでも、私たちは彼らに自由にレースをさせるだろう。今日はいくつかの不幸な偶然が重なって、チームとして惨敗という結果に至ったにすぎない」

 ウォルフは、両者ともにリタイアという結果は、ドライバーたちにとって「十分な教訓」になったとして、チーム内での処罰は行わないという。その点では、スパでの出来事で彼らがロズベルグに制裁を課したのとは対照的だ。 

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