「すばらしい成績を期待できたレースを失ったことは、彼らにとっても痛みを伴うものだった。私が彼らに言ったのは、基本的な事実として、クルマに乗っているのは彼らであるということだ。ドライバーにはマシンをフィニッシュまで運ぶ責任があり、彼らはその責任を果たせなかった。それだけのことだ。それ以上は何も言うつもりはない」

 ロズベルグがエンジンの設定を誤ったことが、状況を複雑にしたのは確かだと、ウォルフは言う。
「すべてがあっという間に起きたのは、それによって説明できる。彼らが瞬間的な判断を強いられるほどの大きな速度差があったために、ルイスはニコをヒットする結果になってしまった」

「ニコがインサイドを閉めたのは、クリーンな動きに見えた。だが、ルイスはそちら側へ進むことを選び、グリーンにマシンを落としてコントロールを失った、ということだ」

 ウォルフは、目下のところ、ふたりの間には緊張が漂っていることを認めるいっぽうで、このクラッシュが今後のレースにおける彼らの関係に悪影響を及ぼすことはないだろうと述べた。

「この出来事について、何のわだかまりもないことを期待するのは無理がある。彼らには、それぞれの意見があるだろう。レーシングドライバーとはそういうもので、彼らに違う反応は期待できない。しかし、これからの彼らの関係にネガティブな形で影響を及ぼすようなことはないと、私は100%確信している」

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