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F1 ニュース

投稿日: 2018.08.20 14:02
更新日: 2018.08.20 14:11

“ふたつのリーグ”からみるF1タイトル攻防の行方【今宮純の2018年シーズン前半戦総括】

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F1 | “ふたつのリーグ”からみるF1タイトル攻防の行方【今宮純の2018年シーズン前半戦総括】

 まもなくサマーブレイクも終わりF1第13戦ベルギーGPが開幕する。今回はF1ジャーナリストの今宮純氏が2018年シーズン前半戦を総括。シーズン後半に向け“チャンピオンズリーグ”と“Bリーグ”のふたつのタイトル争いの行方を分析する。

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 地球規模で熱波・猛暑が続く8月、サマーブレイクのF1界でホットニュースが流れた。8月3日にダニエル・リカルドの『ルノー移籍』⇒14日にフェルナンド・アロンソが『2019年F1不参加』⇒16日にはカルロス・サインツJr.の『マクラーレン移籍を発表』。

 後半戦これから数年に一度……いや、それ以上のチーム/ドライバー変動が勃発する。レギュラー・コンビが決定済みは2チーム、シートが決まっているドライバーは6人だけだ。

 2018年F1シーズンの12戦を終えた時点で、データが語る後半戦、そして戴冠への攻防をとりあげたい。前半での1位と2位得点、後半の追加点、その結果を一覧すると直近の4シーズンで“逆転V”が3度起きた(17年、16年、14年)。前半戦のポイントリーダーがチャンピオンシップを制覇したのは15年の一度きりだ。

☆2017年
前半戦 1位 セバスチャン・ベッテル:220点/2位 ルイス・ハミルトン:213点

後半戦 1位 ハミルトン:363点(追加150点)/2位 ベッテル:317点(追加97点)

☆2016年
前半戦 1位 ハミルトン:217点/2位 ニコ・ロズベルグ:198点

後半戦 1位 ロズベルグ:385点(追加187点)/2位 ハミルトン:380点(追加163点)

☆2014年
前半戦 1位 ロズベルグ:220点/2位 ハミルトン:191点

後半戦 1位 ハミルトン:384点(追加193点)/2位 ロズベルグ:317点(追加97点)

 この数字データを分かりやすく言えば後半“カタメ勝ち”した者がV奪取、タイトル獲得率は75%になる。17年ハミルトンは8戦4勝、16年ロズベルグは9戦4勝、14年ハミルトンは7戦6勝。このハイ・アベレージが逆転タイトルにつながった。

 2018年は1位ハミルトン213点/2位ベッテル189点から後半戦へ突入する。両者の差は14年の『-29点』よりも小さく、17年の『-7点』よりは大きい。ふたりが『5冠王』めざす後半戦、固め勝ちするのはどちらか。両ドライバーとも勝ちきれなければ、F1グランプリ通算997戦目となる最終戦アブダビGP夜空の下で決まることに……。

■トロロッソ・ホンダを含んだ混戦模様の“Bリーグ”争い


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