順にチェックすると、ファクター1のドライバー平均力に強みがあるのはルノー勢、ハース勢、フォース・インディア勢の3チーム。他は残念ながらコンビ平均力がやや見劣りする。

 ファクター2に関しては、アロンソ主導マクラーレンが総合的なエンジニア力を有し、チーム規模からしてもリソース面で有利、後半にもアップデート投入してくるだろう。

ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 ファクター3にはチームのキャラクター(DNA)が出る。フォース・インディアはマシン戦力を補う確かな戦略をつらぬき、コミュニケーションにも一体感がある。ザウバーも前半戦半ばから、新人ルクレールがクレバーなレースを見せチーム戦意が上昇中。

 ファクター4、終盤にきてパワーユニットのローテーションで注目はトロロッソ・ホンダ。既に使用済みのコンポーネンツ基数が最も多く、新バージョン投入とペナルティ対応を鑑み重点レースを定めて上位を狙う。

 ファクター5のタイヤ管理ではフォース・インディア、ハース、マクラーレンにいる日本人エンジニアたちが手腕を発揮。具体的にはGPごとの綿密なドライ3スペック配分や、フリー走行からすべてチェック走行するきめ細かさ。タイヤ設計(作る側)に携わってきた彼らならではの経験と知見にほかならない。現在4位ルノーは前半このタイヤ・マネージメントに苦しんできただけに、この<ファクター5>がBリーグの行方を左右するか。

――最後に後半9戦の“キーイベント”を。春から再び秋9月30日に変わった第16戦ロシアGPを挙げる。マレーシアGPが消えて今年は日本GP直前スケジュールだ。15年10月に開催されたときは低温15度前後、後半戦では最も寒い低温コンディションが予想され、秋のソチは降雨日も増える。

 ちなみにメルセデスにすれば最も苦戦していた3連敗セパンがなくなり、4連勝中ソチが終盤にあるのは望ましいこと。そのロシアから連戦の日本GPへ。この“露・日移動”は後半日程でもっとも長距離で環境も変化、チームもドライバーも最高の真価が問われる――。

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