レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2019.08.23 07:30
更新日: 2019.08.22 16:53

ホンダ本橋CEが前半戦を総括:ベストレースは3位表彰台のF1ドイツGP。「すべてが噛み合って出せた結果」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | ホンダ本橋CEが前半戦を総括:ベストレースは3位表彰台のF1ドイツGP。「すべてが噛み合って出せた結果」

 ドライバーラインナップを一新した今季のトロロッソ・ホンダは、開幕戦オーストラリアGPからコンスタントにポイントを獲得したものの、なかなか上位入賞はできず。上位入賞も夏前までは第6戦モナコGPの7位(ダニール・クビアト)、8位(アレクサンダー・アルボン)の一度きりだった。

 しかし7月末の第11戦ドイツGPでクビアトが3位表彰台、アルボンも6位入賞を果たし、コンストラクターズ選手権でも8位から一気に5位に躍進した。

 そんなシーズン前半の戦いぶりを、ホンダの本橋正充チーフエンジニアが振り返った。

――今季前半戦について、どんなふうに見ていますか。
本橋正充チーフエンジニア(以下、本橋CE):戦闘力は去年に比べると、確実に上がっていますね。レース週末の戦い方も、車体、パワーユニット(PU/エンジン)ともに向上しています。ただパワーユニットだけ見ても、ドライバーからダメ出しがあったり、戦略にそぐわない部分もありました。そこは後半戦に向けて、改善すべき点ですね。

2019年F1第11戦ドイツGP ホンダの本橋正充チーフエンジニアもダニール・クビアトを祝福
2019年F1第11戦ドイツGP ホンダの本橋正充チーフエンジニアもダニール・クビアトを祝福

――今年のマシンパッケージは、去年と違ってホンダ製PU搭載を最初から念頭に置いて開発していましたよね。それも、うまくいったのですか?
本橋CE:そうですね。そこはじっくりと時間をかけたので、妥協なくフィットしています。パッケージとしては、よくまとまってると思っています。

――その辺りも、去年に比べて戦闘力を発揮している一因ですか。
本橋CE:そう思っています。もちろん、パワーユニットも進化していますが。

――テクニカル・ディレクターだったジェームズ・キーの離脱が、開発に影響を与えたということは?
本橋CE:僕はないと思っています。車体のレギュレーションが少なからず変わった中、ここまで戦えていますしね。離脱によるネガティブな部分は、ほとんど感じられないです。

――先ほどの「ドライバーからのパワーユニットへのダメ出し」に関して、具体的な内容とは?
本橋CE:たとえばレッドブルでも出ていた、トルクが少し付いてこない問題などです。トルクに関する問題はトロロッソにも若干出ていました。ふたりとも僕らには新しいドライバーだったので、スロットルペダルの踏み方など、それぞれの乗り方に細かく対応するのは、課題のひとつでした。

 開発側もさることながら、現場側の対応でも不足していた部分があったかなと思っています。それで対応がワンテンポ、ツーテンポ遅れたこともありました。その辺りはハードウェアとチューニングの両方で、より合わせていくことが課題だと考えています。


関連のニュース