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F1 ニュース

投稿日: 2019.10.30 09:30
更新日: 2019.10.29 20:41

F1 Topic:レッドブルがメキシコGPで1ストップ戦略を実行できなかった訳

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F1 | F1 Topic:レッドブルがメキシコGPで1ストップ戦略を実行できなかった訳

「フラストレーションを感じている。レースに勝てるマシンがあったから……」

 F1第18戦メキシコGPのレース後、クリスチャン・ホーナー代表はそう言って、5位と6位に終わったメキシコGPを悔しさをかみしめながら、振り返った。しかし、同時にホーナーは「レースに2ストップで行くことは決まっていた」とも語った。

 スタート直後にポールポジションから先頭に立ってレースをリードしていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が4位に終わったように、今年のメキシコGPの正解はミディアムタイヤ→ハードタイヤという1ストップだった。

 2ストップが失敗だったことは、フェラーリのマッティア・ビノット代表もレース後、認めている。つまり、予選でマックス・フェルスタッペンが黄旗無視で3番手降格していなくても、そのスタート直後にルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触していなくても、今年のメキシコGPでレッドブル・ホンダが優勝する可能性は限りなくなかったことになる。

 なぜレッドブル・ホンダは1ストップではなく、2ストップにこだわったのか。それはグランプリ前のタイヤ選択数を見ればわかる。

2019年F1第18戦メキシコGP 全ドライバーのタイヤ選択
全ドライバーのタイヤ選択(メキシコGP)

 レッドブル・ホンダはハードはどちらのドライバーも1セットずつしか申告していない。これは事実上、レース前までのセッションで使用する予定がないということだ。

 これに対して、メルセデスはハミルトンは1セットだが、バルテリ・ボッタスは2セットのハードを申告している。つまり、フリー走行2回目のロングランでメルセデスはハミルトンがミディアムを、ボッタスはハードのロングランを担当することを意味していた。一方、レッドブル・ホンダはふたりともロングランはミディアムを計画していた。

 つまり、メルセデスはミディアム→ハードの1ストップと、ミディアム→ミディアム→ハードの2ストップの2つの選択肢を持ってメキシコ入りし、レッドブル・ホンダはミディアム→ミディアム→ハードの2ストップに決め打ちしていたわけである。

■好走中のアレクサンダー・アルボンが1ストップできなかったワケ


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