この決定を下した背景に何があったのかをレッドブルは明かさないが、似たような状況は、今年のモナコGPでもあった。メルセデスがふたりのドライバーでメニューを分けてミディアムとハードのロングランを行ったのに対して、レッドブル・ホンダはふたりそろってミディアムでロングランしていた。

 モナコGPではハードのロングランデータを過信したメルセデスがレースで失速して、ミディアムのフェルスタッペンの猛追を受けたが、メキシコGPではハードのロングランが勝利に大きく貢献する結果となった。

 さらにメルセデスはレース中、「ハードタイヤを履いてスタートしたダニエル・リカルド(ルノー)と5周目からハードに履き替えたフェルスタッペンのペースをモニタリング」(トト・ウォルフ代表)し、盤石の体制で1ストップ作戦を遂行した。

 これに対して、レッドブル・ホンダは期せずしてフェルスタッペンがハードを履くことになり、自チームに絶好となるハードタイヤの走行データを取得しながらも、序盤3番手を走行していたアレクサンダー・アルボンに対して、1ストップに作戦を変更させることなく、2ストップのままでレースを進行させた。

2019年F1第18戦メキシコGP 金曜フリー走行2回目にクラッシュしてしまったアレクサンダー・アルボン
2019年F1第18戦メキシコGP 金曜フリー走行2回目にクラッシュしてしまったアレクサンダー・アルボン

 この背景として考えられるのは、フリー走行2回目でアルボンがクラッシュして、ロングランをまったく行っていなかったことである。アルボンはメキシコGPが今回初参戦。ハードタイヤだけでなく、ミディアムでもロングランをしていなければ、ミディアム→ハードへの1ストップはあまりにもリスキーだったと考えざるを得ない。

 フェラーリもフリー走行2回目ではハードでのロングランをしていなかったが、ふたりのドライバーはどちらもクラッシュすることなく、ミディアムのロングランをしていたため、状況に応じてセバスチャン・ベッテルをミディアムでステイアウトさせることができた。

 1年目のルーキーを持つレッドブル・ホンダにとって、フライアウェイ・ラウンドは、メルセデス、フェラーリに比べると、目に見えないハンディキャップがあることが明確に炙り出されたメキシコGPとなってしまった。

本日のレースクイーン

山本紗彩やまもとさあや
2026年 / オートサロン
尾林ファクトリー
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年4月号 No.1618

    新世代F1テクニカルプレビュー
    バーレーンで見えた5つのポイント

    新型GT500車両メーカーテスト
    「見えるもの。見えないもの」

  • asweb shop

    2026年のF1シーズン開幕を記念して、autosport web shopでは対象のF1新作グッズをご購入で送料無料となるフェアを開催中!

    新作アイテムはもちろん、気になっていた過去シーズンの人気商品を一緒にご購入いただくのもおすすめ。