1周目にニキータ・マゼピン(ハース)、3周目にはターン4でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)と接触してフロントウイングを壊したエステバン・オコン(アルピーヌ)がピットインして早々にハードタイヤに交換する。5周目にはラティフィもピットインしてノーズ交換とハードタイヤへの交換を行いオコンの前で戻る。
首位ハミルトンと2番手フェルスタッペンが逃げ、3番手ペレスはじわじわと離され、4番手ルクレール以下はさらに大きく1周1秒以上のペースで離れていく。角田に抑え込まれたガスリーは1周1秒失っている上にタイヤを傷めていると怒りを露わにし、角田は9周目にピットインしてハードタイヤに交換。ミック・シューマッハー(ハース)の後方、ジョビナッツィの前14番手でコースに戻った。
11周目にはフェルスタッペンがピットインしてアンダーカットを仕掛け、リカルドに引っかかるもののアンダーカット圏内へ。これに対してハミルトンはピットインせず走行を続ける。12周目にはペレスがピットインしミディアムに交換しハミルトンに対して揺さぶりをかけ、13周目にハミルトンが反応してハードに交換しペレスの前2番手でコースに戻る。これでフェルスタッペンが首位に立ち、ハミルトンとのギャップは6.5秒となる。
中団グループでは10周目にノリスとガスリーがピットインし、11周目にリカルドとサインツ、12周目にルクレールがピットイン。これで4番手ルクレール、5番手にステイアウトのボッタス、6番手リカルド、7番手サインツ、8番手ノリス、9番手ベッテル、10番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、11番手角田という順位になる。角田の後方に戻ったガスリーは15周目にリヤサスペンションを壊してリタイアとなった。15周目にボッタスもピットインし角田の後方へ。18周目にストロールを抜き、19周目のバックストレートで抜いて9番手に上がる。
首位フェルスタッペンと2番手ハミルトンは同じペースで6秒差を維持したまま走行。3番手ペレスはそこから5秒後方で4番手ルクレールは11秒後方。5番手リカルドはこれについていくことができずサインツが1秒後方に留まる。10番手ライコネンは9番手角田よりも1周0.5秒ほどペースが速く、じわじわとギャップが縮まっていく。
25周目を迎える頃にはフェルスタッペンがリヤタイヤのグリップ低下に苦しみ始め、ハミルトンとのギャップが3秒を切るところまで縮まっていく。29周目にフェルスタッペンがピットインしハードタイヤに交換。これに対してハミルトンはピットストップの目標を6周後へと引っ張ることを決め、ステイアウトしてファステストラップを塗りかえる。ミディアムタイヤを履いていたペレスは30周目にピットインしてハードタイヤに交換する。