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F1 ニュース

投稿日: 2017.01.22 06:30
更新日: 2017.01.22 12:59

パワーユニットのトークン制度撤廃による、新たな開発競争【F1マシン2017大革命】

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F1 | パワーユニットのトークン制度撤廃による、新たな開発競争【F1マシン2017大革命】

 大幅に変貌を遂げるシャシーとは対照的に、パワーユニット技術規定の抜本的な改訂は行われない。しかし、各メーカーの開発に大きな影響を与えると予想されるのが、開発を制限するトークン制度の撤廃だ。この施策により、各メーカーの戦力格差はさらに縮まるとみられている。

 当初の予定では2015年には32トークン、2016年は25トークン、そして2017年は20トークンと開発制限が強化されていくはずだったが、メルセデスAMG独走の状況を打破するためにこれが撤廃され、各メーカーともに自由に開発ができることになったのだ。

 開発制限のために大幅な設計変更ができなかったメーカーも、これで完全刷新が可能になる。ある意味ではパワーユニット規定が新規導入された2014年以来の“再スタート”のシーズンなのだ。

 そのため、2017年のパワーユニットは各社の差が更に縮まると予想されている。あるメーカー関係者は「2016年の時点ですでにメルセデスAMGとフェラーリの開発は頭打ちになっており、彼らの伸びしろはそう大きくはない。2017年は4メーカーの性能がさらに拮抗することになるだろう」と予想している。

 実際に2016年シーズン末の時点で、4メーカーの差はかなり縮まってきていた。メルセデスAMGが最も高性能であることは事実だが「各メーカーの差はそれぞれ(ラップタイムにして)0.1秒から0.2秒程度でしかない」というのが多くのメーカー関係者の推測だ。


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