これまでは限りのあるトークン数を気にして、1カ所を小刻みに開発するよりも、一度にまとめてアップデートする傾向があった。たとえば、燃焼系の改良1回につき3トークンが必要だったため、燃焼室の形状やピストン、バルブ、吸気ポート、スパークプラグなど、どれか1つだけの改良でも3トークンを消費してしまうが、これらを一度にまとめて変更しても消費するトークンは同じ3トークンであったためだ。

 このように、年間のトークン数を勘定して開発計画を練らなければならなかった昨年までとは異なり、2017年はトークン制度がなくなったことで、新品パワーユニット投入のタイミングに間に合うものは全て投入してしまおうという開発方法が可能になる。つまり、各メーカーとも、シーズンを通して小刻みなアップデートを行ってくることが予想されているのだ。

 また、シャシーとタイヤに関するレギュレーションが大幅に変わり、ダウンフォースとタイヤグリップの向上によって、1周あたりのラップタイムが5秒ほど速くなると言われているが、だからといってパワーユニットの重要性が小さくなるわけではない。あるメーカー関係者は「ダウンフォースが増し、コーナリングスピードが速くなれば、それだけスロットルを踏む時間は長くなり、全開率も上がる。むしろ、パワーユニットの差はより顕著に出ることになるだろう」と予想していた。

 スロットル全開率が上がれば、パワーユニットへの負荷もそれだけ大きくなり、信頼性も重要になってくる。2016年は全21戦を5基で戦えば良かったが、2017年は20戦を4基で戦わなければならない。必要とされる寿命が長くなれば、そのぶんだけベンチテストにおける信頼性の確認作業にも、これまで以上に時間を割く必要があるだろう。

年間4基という、これまで以上に厳しい基数制限が課せられる17年
年間4基という、これまで以上に厳しい基数制限が課せられる17年

 規定が大幅に変わるシャシーだけでなく、2017年はパワーユニットにとっても大きな変革の年と言えそうだ。

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