レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2022.10.07 11:35
更新日: 2022.10.08 18:59

2022年F1日本GPに向け、31回行われた鈴鹿での歴代ポールシッターと優勝、タイトル決定者を振り返る

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | 2022年F1日本GPに向け、31回行われた鈴鹿での歴代ポールシッターと優勝、タイトル決定者を振り返る

 いよいよ3年ぶりに鈴鹿サーキットに戻ってきたF1日本GP。2022年からの新型レギュレーションのマシンにとって初めてのレース、鈴鹿を絶賛するセバスチャン・ベッテルのF1ラストラン、そしてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のチャンピオンが決定するかもしれないなど、かなり見どころの多いレースになりそうだ。

 ここでは、そんな2022年F1第18戦日本GPに向け、これまで鈴鹿サーキットで31回開催されてきたF1日本GPの歴代ポールシッターと優勝者、ファステストラップ記録ドライバー、そして“鈴鹿でタイトルを決めた”ドライバーを振り返る。(2007~2008年に富士スピードウェイで開催されたレースは除く/各記録は編集部調べ)

■鈴鹿で開催されたF1日本GPでポールポジションを獲得したドライバー

 まずは、これまで31回鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPでポールポジションを獲得したドライバーをおさらい。初開催となった1987年にはゲルハルト・ベルガー(フェラーリ)が1分40秒042でポールを獲得しているが、その後はアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)が3年連続でポールを奪っている。

 1990年代中盤~2000年代前半はミハエル・シューマッハーが速さをみせ鈴鹿最多ポールシッターとなる通算7回を記録。2009~2013年はセバスチャン・ベッテルが4年連続ポールを奪い、その後のパワーユニット時代はメルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが5年連続ポールながら、前回となる2019年はフェラーリのベッテルが日曜午前に行われた予選でポールを奪った。このときに記録された1分27秒064が現在までのコースレコードとなっている。

開催年 ドライバー チーム タイム
1987 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 1’40.042
1988 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ 1’41.853
1989 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ 1’38.041
1990 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ 1’36.996
1991 ゲルハルト・ベルガー マクラーレン・ホンダ 1’34.700
1992 ナイジェル・マンセル ウイリアムズ・ルノー 1’37.360
1993 アラン・プロスト ウイリアムズ・ルノー 1’37.154
1994 ミハエル・シューマッハー ベネトン・フォード 1’37.209
1995 ミハエル・シューマッハー ベネトン・ルノー 1’38.023
1996 ジャック・ビルヌーブ ウイリアムズ・ルノー 1’38.909
1997 ジャック・ビルヌーブ ウイリアムズ・ルノー 1’36.071
1998 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’36.293
1999 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’37.470
2000 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’35.825
2001 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’32.484
2002 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’31.317
2003 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 1’33.237
2004 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’33.542
2005 ラルフ・シューマッハー トヨタ 1’46.106(ウエット)
2006 フェリペ・マッサ フェラーリ 1’29.599
2009 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 1’32.160
2010 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 1’30.785
2011 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 1’30.466
2012 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 1’30.839
2013 マーク・ウエバー レッドブル・ルノー 1’30.915
2014 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1’32.506
2015 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1’32.584
2016 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1’30.647
2017 ルイス・ハミルトン メルセデス 1’27.319
2018 ルイス・ハミルトン メルセデス 1’27.660
2019 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’27.064

■鈴鹿で開催されたF1日本GPでファステストラップを記録したドライバー

 続いて紹介するのは、レース中の最速タイムとなるファステストラップを記録したドライバーだ。ここでもミハエル・シューマッハーは速さをみせ、1995、1998、1999、2002年という4レースで最速タイムを記録して鈴鹿最多ファステストラップドライバーになっている。

 続く3回はアラン・プロスト、マーク・ウエバー、セバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトンが続き、このうちベッテルとハミルトンにおいては、今回の日本GPでファステストラップを記録すればミハエル・シューマッハーと最多タイとなる。

開催年 ドライバー チーム タイム
1987 アラン・プロスト マクラーレンTAG 1’43.844
1988 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ 1’46.325
1989 アラン・プロスト マクラーレン・ホンダ 1’43.506
1990 リカルド・パトレーゼ ウイリアムズ・ルノー 1’44.233
1991 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ 1’41.532
1992 ナイジェル・マンセル ウイリアムズ・ルノー 1’40.646
1993 アラン・プロスト ウイリアムズ・ルノー 1’41.176
1994 デイモン・ヒル ウイリアムズ・ルノー 1’56.597(ウエット)
1995 ミハエル・シューマッハー ベネトン・ルノー 1’42.976
1996 ジャック・ビルヌーブ ウイリアムズ・ルノー 1’44.043
1997 ハインツ-ハラルド・フレンツェン ウイリアムズ・ルノー 1’38.942
1998 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’40.190
1999 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’41.319
2000 ミカ・ハッキネン マクラーレン・メルセデス 1’39.189
2001 ラルフ・シューマッハー ウイリアムズBMW 1’36.944
2002 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1’36.125
2003 ラルフ・シューマッハー ウイリアムズBMW 1’33.408
2004 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 1’32.730
2005 キミ・ライコネン マクラーレン・メルセデス 1’31.540
2006 フェルナンド・アロンソ ルノー 1’32.676
2009 マーク・ウエバー レッドブル・ルノー 1’32.569
2010 マーク・ウエバー レッドブル・ルノー 1’33.474
2011 ジェンソン・バトン マクラーレン・メルセデス 1’36.568
2012 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 1’35.774
2013 マーク・ウエバー レッドブル・ルノー 1’34.587
2014 ルイス・ハミルトン メルセデス 1’51.600(ウエット)
2015 ルイス・ハミルトン メルセデス 1’36.145
2016 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’35.118
2017 バルテリ・ボッタス メルセデス 1’33.144
2018 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’32.318
2019 ルイス・ハミルトン メルセデス 1’30.983

■鈴鹿で開催されたF1日本GPの優勝ドライバー

 そしていよいよ歴代優勝ドライバーを振り返りたい。ミハエル・シューマッハーはさすが“皇帝”と呼ばれただけあり、これまで1995、1997、2000、2001、2002、2004年のレースを制し鈴鹿通算6勝、現在までの最多鈴鹿F1優勝ドライバーに輝いている。続く4勝にはファステストラップ同様にこちらもベッテルとハミルトンがつけているが、両ドライバーとも今回のレースで優勝してもミハエルには届かない。

 なお、今季のチャンピオン争いを繰り広げているレッドブルとフェラーリに関して言うと、フェルスタッペンとシャルル・ルクレール(フェラーリ)、そのチームメイトであるセルジオ・ペレス(レッドブル)とカルロス・サインツ(フェラーリ)の4名は鈴鹿で勝利を経験しておらず、4名のうち誰が勝っても“鈴鹿初勝利”を飾ることになる。

開催年 ドライバー チーム グリッド
1987 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 1
1988 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ 1
1989 アレッサンドロ・ナニーニ ベネトン・フォード 6
1990 ネルソン・ピケ ベネトン・フォード 6
1991 ゲルハルト・ベルガー マクラーレン・ホンダ 1
1992 リカルド・パトレーゼ ウイリアムズ・ルノー 2
1993 アイルトン・セナ マクラーレン・フォード 2
1994 デイモン・ヒル ウイリアムズ・ルノー 2
1995 ミハエル・シューマッハー ベネトン・ルノー 1
1996 デイモン・ヒル ウイリアムズ・ルノー 2
1997 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 2
1998 ミカ・ハッキネン マクラーレン・メルセデス 2
1999 ミカ・ハッキネン マクラーレン・メルセデス 2
2000 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1
2001 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1
2002 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1
2003 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 1
2004 ミハエル・シューマッハー フェラーリ 1
2005 キミ・ライコネン マクラーレン・メルセデス 17
2006 フェルナンド・アロンソ ルノー 5
2009 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 1
2010 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 1
2011 ジェンソン・バトン マクラーレン・メルセデス 2
2012 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 1
2013 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー 2
2014 ルイス・ハミルトン メルセデス 2
2015 ルイス・ハミルトン メルセデス 2
2016 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1
2017 ルイス・ハミルトン メルセデス 1
2018 ルイス・ハミルトン メルセデス 1
2019 バルテリ・ボッタス メルセデス 3

■鈴鹿で開催されたF1日本GPでチャンピオンを決めたドライバー

 最後にこの鈴鹿で開催されたF1日本GPでドライバーズチャンピオンを決めたドライバーを紹介。“鈴鹿で開催された”と限定すると1987年から11名のドライバーがこの場所でチャンピオンを決めている。2022年もフェルスタッペンのタイトルが決定する可能性があり、もし決まれば2011年ベッテル以来の鈴鹿でチャンピオンを決めたドライバーになる。

 そのほかにも“日本で開催されたF1レースでチャンピオン決めた”ドライバーを加えると、1976年に富士スピードウェイで行われたF1世界選手権イン・ジャパンでドライバーズチャンピオンに輝いたジェームス・ハント、1995年にTIサーキット英田(現在の岡山国際サーキット)で開催されたパシフィックグランプリでタイトルを決めたミハエル・シューマッハーがいるが、この錚々たるメンバーにフェルスタッペンは加わるのか、2022年のF1日本GPに注目したい。

開催年 ドライバー チーム
1987 ネルソン・ピケ ウイリアムズ・ホンダ
1988 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ
1989 アラン・プロスト マクラーレン・ホンダ
1990 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ
1991 アイルトン・セナ マクラーレン・ホンダ
1996 デイモン・ヒル ウイリアムズ・ルノー
1998 ミカ・ハッキネン マクラーレン・メルセデス
1999 ミカ・ハッキネン マクラーレン・メルセデス
2000 ミハエル・シューマッハー フェラーリ
2003 ミハエル・シューマッハー フェラーリ
2011 セバスチャン・ベッテル レッドブル・ルノー

関連のニュース