『MINI CHALLENGE』2017年開幕に向けた大きな一歩。富士でテストを実施
テスト当日はパーツ開発も行なわれ、IDIがブレーキパッドの開発に着手している。
「IDIのブレーキパッドはこれまで多くのMINIオーナーの皆さんに装着いただいているので、このレースにはぜひ専用のブレーキパッドをご用意させていただきたいと思い、色々と磨剤をテストしました。若干リアが効きすぎる傾向があるようですので、そのあたりはパッドで調整できますね」とIDI広報担当の植松秀哲氏。
現状、MINI CHALLENGE用のマシンはとても乗りやすくセッティングされており、富士スピードウェイの100Rなら全開でクリアできるという。
そこで、よりコンペティティブでコントローラブルなマシンとするために、あえてタイヤのグリップレベルを低く設定する、またサスペンションのバネレートを高めに設定するなどの検討を行っているとのこと。
また、タイヤについては、610mmと620mmの外径の異なるタイヤがテストされたが、これは2種類のタイヤを選択できるようにするためのものだという。
テストドライブを担当した壷林選手は、この日はコンスタントに1分56秒台をマーク。参考までに富士スピードウェイの各カテゴリーのタイムをチェックしてみると……
・スーパーGT300クラス:1分35秒707 BMW M6 GT3(2016)
・ポルシェカレラカップ:1分42秒716 ポルシェGT3Cup/Type991(2014)
・スーパー耐久ST-4:1分55秒752 インテグラ/DC5(2012)
・86/BRZワンメイクレース(プロクラス予選):2分05秒097 佐々木雅弘(2016)
MINI CHALLENGE車両のポテンシャルの高さがこのタイムからも見てとることができる。
「タイム的には、サスペンションのセッティングをもう少し詰めればあと2秒は確実に縮めることができますね。