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投稿日: 2023.11.03 07:00
更新日: 2023.11.02 19:30

フラーガが2戦連続ポール獲得も強豪ユーロファーマRCが連勝。マッサも表彰台獲得/SCB第10戦


海外レース他 | フラーガが2戦連続ポール獲得も強豪ユーロファーマRCが連勝。マッサも表彰台獲得/SCB第10戦

 終盤3戦の大詰めを迎えた2023年SCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”の第10戦が10月27~29日にアウトドローモ・ヴェロチッタで開催され、前戦でも今季2度目のポールポジションを獲得していたフェリペ・フラーガ(ブラウ・モータースポーツ/シボレー・クルーズ)が好調を維持。土曜予選ではシリーズ3連覇王者のダニエル・セラ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)と完全同率タイムでの2戦連続ポールポジションを奪ってみせる。

 しかし決勝ではトップチームの戦略が史上最年少王者の勢いを上回り、レース1はセラが今季3勝目。レース2では僚友リカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)が同じく2勝目を飾る結果に。

 この最終ヒートでは予選Q2でガエターノ・ディ・マウロ(ホットカー・コンペティション/シボレー・クルーズ)と同率タイムだったフェリペ・マッサ(ルブラックス・ポディウム/シボレー・クルーズ)も、最終ラップまで首位を追い詰める殊勲の2位表彰台を獲得している。

 アルゼンチンとの相互交流戦『ブエノスアイレス200km』の週末を経て、サンパウロ内陸部での通常イベントに回帰したSCBは、金曜FPから2016年チャンピオンが良好な滑り出しを見せ、隣国の首都でポールを獲得したスピードをそのまま持ち込んでのトップタイム発進とした。

「とてもポジティブな一日だった。今季は難しいスタートを切った後、僕らはチャンピオンシップでつねに進化している」と前戦は週末最多得点者となり、今季5度の表彰台を獲得してきたフラーガ。

「FP最速にあまり意味はないかもしれないが、僕らは戦いの最前線に戻ってきたと思う。まだ3戦が残っていて、前途には多くの可能性がある。自分たちのやるべきことをやり続け、タイトルを争うチャンスのある状態で(最終戦の)インテルラゴスに到達したい。そのためにも力強く進み続けることが重要だし、選手権首位のガブリエル・カサグランデ(A.マティス・フォーゲル/シボレー・クルーズ)からポイントを奪っていかないとね」

 迎えた土曜午後の予選は直前の雨でQ1はフルウエットで始まると、セッションが進む間にみるみる路面状況の改善が進む難しいセッションとなる。そんななか、Q2終了時点で1分31秒989の完全同タイムを記録したディ・マウロとマッサは明暗が分かれ、前者が先にタイムを記録したことでポール争いに進出し、チャンピオンタイトル係争中の元F1ドライバーはQ2敗退の7番グリッドが確定する。

 そんなドラマティックな展開はQ3でも続き、フラーガとセラが1分31秒089を記録し、同じく先行した28歳の史上最年少SCBタイトル記録保持者が、キャリア通算11回目の最前列グリッドを射止めた。

「ダニエルとポールを争えるのは本当に素晴らしいことだ。僕が彼から奪ったものはいくつかあり、彼が僕から奪ったものもたくさんあった(笑)。彼は素晴らしいドライバーだが、今日はうまくいったのでとてもうれしいね」と近年はグローバルシーンでも活躍を演じるフラーガ。

「今季3度目のポールポジション、マシンは非常に良くステージが進むごとに良くなっている。その点でもブラウ・モータースポーツには感謝しなければならないし、今は明日に集中して彼らとの初勝利、そして少しでもポイントを稼ぐことに集中したい」

アルゼンチンとの相互交流戦『ブエノスアイレス200km』の週末を経たSCBは、サンパウロ内陸部での通常イベントに回帰した
アルゼンチンとの相互交流戦『ブエノスアイレス200km』の週末を経たSCBは、サンパウロ内陸部での通常イベントに回帰した
フェリペ・フラーガ(ブラウ・モータースポーツ/シボレー・クルーズ)が好調を維持し、土曜予選ではシリーズ3連覇王者のダニエル・セラ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)と完全同率タイムでの2戦連続ポールポジションを奪ってみせる
フェリペ・フラーガ(ブラウ・モータースポーツ/シボレー・クルーズ)が好調を維持し、土曜予選ではシリーズ3連覇王者のダニエル・セラ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)と完全同率タイムでの2戦連続ポールポジションを奪ってみせる
レース1のピットウインドウが開いた直後に義務作業のルーティンへ向かった首位フラーガに対し、背後のセラが別の戦略を採用しフリーのトラックでアンダーカットを狙う
レース1のピットウインドウが開いた直後に義務作業のルーティンへ向かった首位フラーガに対し、背後のセラが別の戦略を採用しフリーのトラックでアンダーカットを狙う

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