予選前にフリー走行が1回しかないFIA F2では、45分間のフリー走行が週末の行く末を左右すると言っても過言ではない。ただ、2025年FIA F2第10戦ブダペストのフリー走行序盤、宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)はターン2でマシンを止めてしまい、1周もタイム計測を行うことができなかった。
「レースで使うタイヤのスクラブ(皮剥き)を終えてピットに戻り、フリー走行で使うタイヤに履き替えました。そこからピットロードを出てアクセルを全開にしたのですが、エンジンパワーが戻りませんでした。メインスイッチのオン/オフなども試みましたが、結局エンジンが止まり、1周もタイムを計測する前に終わってしまいました」と、宮田はレースウイーク後の取材で振り返った。
