ロッケンフェラーはスピードが伸びず、ウィットマン、ニコ・ミューラー、エクストロームと立て続けに抜かされトップ争いから後退してしまう。

 残り18分、全車がピットインを終え、グリーンがトップに浮上。2番手にラスト。3番手は、21周目にウィットマンを交わしたミューラーが上がる。

 27周目、ロッケンフェラーがエクストロームをオーバーテイク。さらにその勢いで4番手のウィットマンに襲いかかる。

 しかし、その翌周にブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)にヒットされたルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)がクラッシュし、セーフティカーが導入される。

 残り9分となった32周目にレースは再開。リスタートでウィットマンが遅れロッケンフェラーが4番手に浮上する。

 トップをキープするグリーンだったが、残り2分を切った37周目にラストとサイド・バイ・サイドに。なんとか死守したグリーンだったが、突如スローダウン。二日づづけて目前で勝利を逃す結果に。

 ラストはそのままミュラー、ロッケンフェラーを従えトップでチェッカーを受け今季3勝目。アウディは二日続けて表彰台を独占した。

チェッカーフラッグを受けるレネ・ラスト

 終盤、エクストローム、ウィットマンを交わしたゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)が4位に入った。

 ギヤシフトにトラブルが出て勝利を失ったグリーンは、「本当に悲しかった。何もできなかったよ。今日は僕の日ではなかったんだね。2年前のシュピールベルグでも同じことが起きた。今日のようにリードしていたけど、突然ギヤ交換ができなくなったんだ」と悔しさを語った。

「僕たちはレースをコントールしたけど、セーフティカーによってすべてが変わってしまったね。タイトル争いは、これまで以上に大きな差になっているけど、まだ多くのことが起こる可能性があるよ」とラストはコメントしている。

 チャンピオン争いは、ポイントリーダーのエクストロームが5位に入り10ポイントを追加し172ポイントに。ランキング2位は、勝利を挙げたラストが浮上。エクストロームとの差は21ポイント差だ。

 勝利を逃してしまったグリーンが137ポイントでランキング3位。ロッケンフェラーとウィットマンが134ポイントと同ポイントで続いている。

 ランキング7位のティモ・グロック(BMW M4 DTM)まで計算上ではタイトルの可能性を残し、最終ラウンドとなるホッケンハイムでの2戦を迎える。

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