先頭集団で激動のあったオープニングラップを経て、4周にわたって首位をキープしたFK8シビックのテイラーだったが、その最終コーナーでBTCC、TCRインターナショナル経験者のロイドが満を持してオーバーテイクを仕掛けると、ニューマシンのテイラーは抵抗する術なくトップを明け渡すことになり、そのままロイドはギャップを広げていく。

 その後、後続と2秒のマージンをキープする卓越のマネジメントを見せたロイドが36周のトップチェッカーを受け連勝を5に伸ばすと、テイラー、ケントの表彰台に続き4番手を走行中だったプライスのシビックがファイナルラップで突如のスローダウン。その背後に位置していたジェシカ・バックマンが4位に浮上しフィニッシュラインを通過することとなった。

「ときどき、自分がすごく快適にドライブできる瞬間があるけど、今年はとくに最適な場所にいるようだね」と、驚きと同時に喜びを表現したダニエル“ダン”ロイド。

「(スタートの)1コーナーではアタックラインを開けてしまい、ヘアピンでは後ろから痛烈な一撃を喰らったけど、その瞬間も僕は自分を保ち続けることに集中しようと考えていたんだ」

 続いて同日夕刻の15時45分からスタートのレース2では、リバースグリッド10番手のロイドと、同じく8番手のジェシカ・バックマンが、それぞれ10周目、19周目までにオーバーテイクショーを披露してワン・ツー体制を構築。そのままロイドはシリーズ・パーフェクトに向け記録継続の6連勝をマーク。ジェシカも自己最上位の表彰台獲得で、彼女のポイントランキングも兄に次ぐ4位にまで浮上している。

 続くTCR UKシリーズの第4戦は、ナショナル選手権ならではのローカルトラックでの一戦となり、イギリス南部ウィルトシャー州に位置し、風光明媚なコッツウォルズ地域の村々を望む小さな集落のひとつ、キャッスル・クームのトラックで7月14~15日に開催される。

BTCCではスバル・レヴォーグを走らせるチームBMRは、ジョシュ・プライスを起用してTCR UKにも参戦
バックマン兄妹の妹であるジェシカも進捗著しいパフォーマンスを見せ2位表彰台を獲得
SWRホンダのハワード・フューラーが3位。R2は同一周回フィニッシュ6台というサバイバル戦となった
この2位表彰台でランキング4位に浮上したジェシカ(左)。WCRドライバー3名がトップ4につけた

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