フォーミュラE第4戦でアウディのルーカス・ディ・グラッシが優勝
◆アウディスポーツ・アプト・シェフラーがメキシコシティで3年連続優勝
◆アウディe-トロン FE05はもっともエネルギー効率が高いマシン
◆予選でトラブルに見舞われたアプト、バード、フラインスも決勝レースで健闘
2019年2月16日、メキシコシティ(メキシコ):電気自動車のレースシリーズ、FIAフォーミュラE選手権の第4戦がメキシコシティで開催されました。アウディスポーツ・アプト・シェフラーは、2017年、2018年に続き、今年もこのレースで優勝し、メキシコシティでハットトリックを達成しました。
アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットに詰めかけた大観衆が見守るなか、アウディのルーカス・ディ・グラッシが最終ラップの最後のストレートでトップに躍り出て、フォーミュラE通算9勝目となる劇的な勝利を収めました。
息を呑むような大混戦となったこのレースで、勝利の分かれ目となったのがアウディe-トロン FE05の優れたエネルギー効率でした。最終ラップで優勝争いをしていたアウディ以外のマシンはエネルギーをセーブして走行する必要がありましたが、ディ・グラッシは引き続きアタックをしかけてオーバーテイクする余裕が残っていました。
ディ・グラッシは、レース終盤にオリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)をオーバーテイクして2番手に浮上。その後、トップを走行していたパスカル・ウェーレイン(マヒンドラ・レーシング)をゴール直前でかわしてチェッカーを受けました。
ディ・グラッシは、次のようにコメントしています。「今日のレースは、私のフォーミュラEキャリアのなかで、おそらく最高のレースだった思います」
「レース序盤は、エネルギーを節約するため、冷静に走ることに徹しました。メキシコシティのサーキットは、オーバーテイクが非常に難しいので、そうすることで終盤に勝負をかけることができます。ローランドは、アタックモードを使っていましたが簡単にパスすることができました」
「トップを走行するウェーレインは、非常にアグレッシブな走りでポジションを死守していました。それでも、なんとか最後の最後に彼をかわして勝利を収めることができました。アドレナリン全開で猛烈なアタックをしかけて、うまくいったことが信じられないくらいです。このような素晴らしいマシンを仕上げてくれた、アウディスポーツのスタッフ全員に感謝したいと思います」