そうしたマスタング勢の攻防劇にも助けられたウインカップは、2秒のマージンを維持して39周を走破し、久々のトップチェッカー。2018年耐久カップ最終戦サンダウン500でポール・ダンブレルと挙げて以来、自身の最多勝記録を114に更新する今季初勝利を飾った。

「たしかにこの数カ月、最後の勝利から少し遠ざかっていたのは気にかけていた」と、レース後に振り返った”ザ・セブン・タイムス・チャンピオン”。

「それにパドックのみんなからも『あいつはここ最近勝ててない』なんて名指しで言われていたこともあって、余計に意識せざるをえなかったよ。このグリッドに並んでいるうちの80%は勝利経験のないドライバーだっていうのにね」と、皮肉も込めつつ復活勝利に安堵した様子のウインカップ。

「フロントロウから良いスタートを切ったけど、スコッティ(マクローリン)やダボ(デイビソン)も同じく蹴り出しが良くて、ミラーにはホワイト&レッドのマスタングが大写しになっていた。そのままストレートにアウト側を回ったが、インサイドにいる17号車(シェルVパワー・マスタング)のトラクションと加速力は信じられないほどだったよ」

「彼はそのまま2コーナーに向けインサイドで深く飛び込んできたけど、なんとかポジションを奪取することができた。ここまで苦労したシーズン前半戦も、僕らトリプルエイトは懸命な努力を続けてきたし、コモドアZBの戦闘力も少しづつ取り戻せている。でもまだチーム全体で3勝目、それだけ他陣営が良い仕事をしている証だ。やるべきことは山積みだね」

 そのVASCリビング・レジェンドの予言どおり、続く日曜のレース2に向けてはマクローリンのマスタングが2戦連続のポールを獲得すると、200kmの決勝でもSVGのアタックを退けてシーズン14勝目をマーク。

 この結果、フォード・パフォーマンスとDJR&ティックフォード共闘の傑作として、このデビューイヤーから圧倒的戦闘力を見せつけたマスタング・スーパーカーの戦績により、フォードが早くも2019年のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得。

 DJRのホームトラックということも加わり、決勝後のウイニングラン中に歓喜のバーンアウトを披露したマクローリンは、表彰台にも“Ford News: Mustang wins title(フォード・ニュース:マスタングがタイトル獲得)”と書かれたポスターを持ち込み観衆にアピールすると、これらのパフォーマンスが規定違反にあたるとしてバーンアウトで3000ドル(約32万円)、表彰台でのポスター掲示に10000ドル(約109万円)の罰金処分が科された。

 続く2019年VASCシーズンの第10戦は、南オーストラリアのタイレムベンドに位置するザ・ベンド・モータースポーツパークを舞台に、8月23〜25日に再びスーパースプリント・フォーマットでの勝負が繰り広げられる。

R2でもポールポジションを射止めたスコット・マクローリンは、これでシーズン14勝目をマークする
R2終盤に現王者を追い詰めたシェーン-ヴァン・ギズバーゲンは、わずか0.7秒差の2位
ホームコースでの勝利とフォードの早期戴冠を祝してバーンナウトを披露したスコット・マクローリン

本日のレースクイーン

松尾春菜まつおはるな
2026年 / オートサロン
EXIZZLE-LINE
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年4月号 No.1618

    新世代F1テクニカルプレビュー
    バーレーンで見えた5つのポイント

    新型GT500車両メーカーテスト
    「見えるもの。見えないもの」

  • asweb shop

    2026年のF1シーズン開幕を記念して、autosport web shopでは対象のF1新作グッズをご購入で送料無料となるフェアを開催中!

    新作アイテムはもちろん、気になっていた過去シーズンの人気商品を一緒にご購入いただくのもおすすめ。